肩のインナーマッスルはゴムチューブやタオルが必須!自宅筋トレ14選について解説していきます!
肩周りの筋肉・インナーマッスルはを鍛えることは、実は日常生活・スポーツ競技においても非常に大切なことです。
40肩・50肩など肩関節の症状はもちろん、肩こりやスムーズな肩の動作にはこの肩周りの筋肉・インナーマッスルは大きく関係しています。
また、ボディメイクの観点からしても、なで肩の解消にも効果があり、広い肩幅は相手に信頼性を感じさせる心理効果も持ち合わせています。
今回は、そんな肩の筋肉・インナーマッスルを鍛えるのに効果的な、ゴムチューブトレーニング・タオルトレーニングについて、解説していきます!
この記事の目次
肩のゴムチューブ・タオルトレーニングの概要について
ゴムチューブ・タオルトレーニングにより肩周りのインナーマッスルである「ローテーターカフ(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)」という複数の筋肉群も同時に鍛えることができることで、肩に起こりえる障害を予防することができます。
例えば、ベンチプレストレーニングでよくある肩の故障の一つ、「インピンジメント症候群」のリスクを軽減することもできるため、肩の筋肉を鍛えることで得られるメリットは多いです。
今回はゴムチューブとタオルをお使用したトレーニング内容のため、やり方も比較的簡単で、初心者から上級者まで、取り組むことのできる、おすすめな種目です。
トレーニングチューブ筋トレの効果とメリット
トレーニングチューブを活用し筋トレすることで得られる効果として以下の点が挙げられます。
ゴムの張力を利用して高い負荷をかけることができる
チューブトレーニングは、ゴムチューブを引っ張ったり、押したりすることで、張力を利用して負荷をかけるトレーニングです。
そのためトレーニング器具を使用せずに行う自重トレーニングと比すると、トレーニングチューブの張力を利用したトレーニングのほうが、より高い負荷を与えることが出来るので、非常におすすめです。
負荷の強度を変えることができる
筋量・体格・体質・性別などによって人それぞれ適切な負荷のかけ方と強度は異なります。
トレーニングチューブは、比較的安価なトレーニンググッズで種類も豊富なので、ご自身のニーズに合わせて強度の選択しやすいというのも取り組みやすい理由の一つです。
ひも状チューブは持ち手を変えて長さを調節すれば、1本のトレーニングチューブでも強度を調節することができます。
しかし、チューブの長さにはもちろん制限があるので、エクササイズのバリエーションに限りがあります。
同じタイプにもので、硬さや太さなど強度が異なるものも多いので、数本のチューブを用意することで、様々なエクササイズに使用することが可能です。
鍛えたい部位を意識しやすいため、トレーニング効果が高い
筋力トレーニングを行うとき、鍛えている筋肉を見ながら行う、実際に触れながら行うことで、トレーニング効果を高めることができると言われています。これを「意識性の法則」と言います。
チューブトレーニングは、ポジティブ動作でもネガティブ動作でも負荷がかかり続けます。その結果、鍛えたい部位が常に意識しやすい状態で、質の良い負荷を対象筋に与えることができる効果的なトレーニングとなります。
筋トレ初心者でも簡単にできる
ダンベルやバーベルなどと比較して、チューブは過度な負荷をかけることなくフォームを意識しながら効果的で安全なトレーニングをすることができます。
そのため、筋トレ初心者の方でも気軽にトレーニングすることができ、効果を体感することができます。
場所を選ばずトレーニングできる
トレ-ニングチューブのほとんどは、カバンなどに入れて持ち運べるようなサイズなので、出張先や旅行先、家のどこでも場所に関係なく簡単に効果的なトレーニングを行うことができます。
トレーニングによるケガのリスクが他のトレーニングと比べて低い
トレーニングチューブは、ダンベルやバーベルその他のトレーニング用品と比べると、重量が軽く、また、素材自体非常に柔らかいため、怪我のリスクが低いです。
また、ゴムチューブによる強度はそんなに高くはありません。そのため落としたり、ぶつけたりしても痛めにくく、ケガのリスクが低いこともメリットです。
コストがかからない
ゴムチューブトレーニングに必要なものは、トレーニングチューブ一つだけです。
店頭での価格相場も1000円〜3000円と非常にリーズナブルです。
さらに、チューブ1つあれば場所に制限されることなく、自宅・公園・出張先など、どこででもトレーニングできるので、フィットネスジムなどの特別な場所に通う必要がなく、場所代がかかりません。
基本的には、チューブの購入費以外、お金がほとんどかからないため、非常に経済的です。
コンパクトに収納できる
フィットネスバイク・ダンベル・バーベル・バランスボールなど、トレーニンググッズを活用したトレーニングは気軽にチャレンジできるため人気ですが、「収納に困る」というところがデメリットとして挙げられます。
トレーニンググッズを買っても、スペースを占有してしまうため、物干し台の代わりになってしまうこともありますよね。
その点、チューブはコンパクトにまとめることが出来るので、たとえ一人暮らしの方であっても、収納に困るということは少ないでしょう。
バッグに入れて持ち運ぶこともできるので、外出先でも気軽にトレーニングできます。
トレーニングチューブ選びのポイント
市販されているチューブは大きく分けて4種類あります。ご自身の目的・ニーズにあったチューブを選択しましょう。初心者におすすめ順に紹介します。
オススメ1位: 輪状のトレーニングチューブ
まず最初の一つとして選ぶのなら、ゴムバンドがおすすめです。理由は、安い、かさばらない、トレーニングが豊富だからです。ゴムバンドは、平たい形状で輪状の形になっています。この種類のトレーニングチューブは、輪の部分に鍛えたい部位を通すだけで簡単にトレーニングができるので、手軽さの面で初心者におすすめです。
また、種類によっては強度別に色分けされており、自分の筋力とエクササイズの種類に応じて、負荷の大きさを選べるようになっています。
しかし、輪の部分に鍛えたい部位を通す必要があるため、鍛えることが出来る部位に限りがあります。二の腕以外にも鍛えたい部位があるという方は、チューブ状のものを選ぶのが無難です。
輪状チューブは3タイプ(小、大、ヒップバンド)に分けられます。それぞれご紹介します。
輪状ゴムチューブ(小)
手軽さダントツナンバーワン!ゴムチューブトレーニングをするなら、まずは輪状ゴムチューブ(小)がおすすめです。強さ5段階のゴムバンドが一般的です。これだけで全身のトレーニングができます。
輪状ゴムチューブ(大)
これがあるとより本格的なゴムバンドトレーニングが可能になります。チェストプレスやデッドリフト、スクワットなどBIG3の筋トレにも強い負荷をかけることができます。ジムでも活躍し、チンニングの補助や、レッグプレスの負荷アップなどに使うトレーニーも多いです。トレーニングジムでも置いてある場所が増えてきています。
ヒップバンド(下半身トレーニング専用)
ヒップバンドは、脚にはめて下半身を鍛えるのに一番おすすめです。お尻トレーニングに圧倒的負荷をかけることができます。最近では、アスリートの体幹強化トレーニングやストレッチ目的で活用されています。宅トレ女子なら必須のゴムバンドです。
オススメ2位:グリップが付いているトレーニングチューブ
トレーニングでの使いやすさで言えば、グリップがついているものがおすすめです。よりジムでのマシンに近いトレーニングができます。トレーニング中に汗をかいても、滑りにくく、しっかりと掴むことが出来るので、チューブをより正確にコントロールすることができます。
両端にグリップが付いているチューブは、主に上半身を鍛えるトレーニング種目に向いています。脚を使うトレーニングをする場合は、脚用の専用グリップに付け替えましょう。また写真のように、チューブを重ねて付けることで、筋トレ上級者でも扱いきれないほどの重量を設定することも可能です。初心者から上級者まで活用できるアイテムです。
ひも状のトレーニングチューブ
ひも状のチューブは切ったり、持ち手で長さを調節して負荷を自由に変えることができます。エクササイズメニュー全般に役立つオールラウンドタイプです。応用が利き自由度が高いため、筋トレ中級者以上の方におすすめです。
きしめん状チューブ
平らなきしめん状チューブは、結んだり何重にも重ねることで強度を自由に調節することができます。幅もあるため、より自由度が高くバリエーション豊富なトレーニングが可能です。カラーによって強度が異なるので、ご自身の筋力と用途に適したものを選択して使用できます。また、薄いので他のチューブと比べると劣化しやすいです。
肩のインナーマッスルを鍛えるのに効果的なトレーニングチューブ種目11選
肩を効果的に鍛えることで、肩に関係する症状の改善や、スポーツ競技者のパフォーマンス向上に効果のあるトレーニングチューブ種目をご紹介します。
もし痛みで行えない場合は無理せず中止し、専門家のアドバイスのもと、トレーニングを行いましょう。
アップライトローイング
三角筋トレーニングは、大胸筋や背筋群に負荷が逃げやすい種目が多いため、難易度が高めですが、チューブアップライトローイングは比較的動作が簡単で効かせやすい種目です。肘を前に出すと三角筋前部に、後ろに引くと三角筋後部に効かせやすくなります。
【アップライトローイングのやり方】
- 両足でチューブを踏み、固定させます。
- 両手でチューブを握り、手を下ろした状態でチューブに少しゆとりを持たせるくらいに長さを調節します。
- 両肘を肩の上まで高く引き上げあげ、1~2秒静止させます。
- その後ゆっくりと両肘をおろしていき、元の位置に戻ります。
- 反動を使ってあげたり、肩を上げたりしないように注意しながら動作するようにしましょう
アップライトローイングは、左右15回×3回ずつ行いましょう。
サイドレイズ
三角筋中部を集中的に鍛えることができるのが、チューブサイドレイズです。腕を下げる時に力を抜いておろすのではなく、チューブの負荷に耐えながらゆっくりと動作することで、さらに効果的なトレーニングが可能になります。
【サイドレイズのやり方】
- 両足または片足でチューブを踏み、固定させます。
- 両手でチューブを握り、手を下ろした状態でチューブに少しゆとりを持たせるくらいに長さを調節します。
- 肘から上げるイメージで、体の真横に引き上げていきます。
- 肘の角度は8~9割程度伸ばすようにしましょう。気持ち肘を曲げるイメージです。
- 動作中は肘の角度が変わらないように注意しましょう。
- 肩と同じ高さを目安に引き上げあげ、1~2秒静止させます。
- その後ゆっくりと両肘をおろしていき、元の位置に戻ります。
- 反動を使ってあげたり、肩を上げたりしないように注意しながら動作するようにしましょう
サイドレイズは、左右15回×3回ずつ行いましょう。
リアラテラルレイズ
少々動作が難しいものの、三角筋後部を集中的に効果的に鍛えることが出来るのが、チューブリアラテラルレイズです。三角筋後部に意識を集中して行ってください。
【リアラテラルレイズのやり方】
- 両足または片足でチューブを踏むか、正面前方にチューブを固定させます。
- 両手でチューブを握り、手を下ろした状態でチューブに少しゆとりを持たせるくらいに長さを調節します。
- 肘から上げるイメージで、体の上後方に引き上げていきます。
- 肘の角度は8~9割程度伸ばすようにしましょう。気持ち肘を曲げるイメージです。
- 動作中は肘の角度が変わらないように注意しましょう。
- 肩と同じ高さを目安に引き上げあげ、1~2秒静止させます。
- その後ゆっくりと両肘をおろしていき、元の位置に戻ります。
- 反動を使ってあげたり、肩を上げたりしないように注意しながら動作するようにしましょう
リアラテラルレイズは、左右15回×3回ずつ行いましょう。
フェイスプル
チューブフェイスプルは、比較的簡単な動作で三角筋後部を鍛えられる種目です。肘を手よりも上にあげて動作をするのがポイントです。
【フェイスプルのやり方】
- トレーニングベンチや椅子に座ります。
- 両足でチューブを踏み、固定させます。
- 両手でチューブを握り、手を下ろした状態でチューブに少しゆとりを持たせるくらいに長さを調節します。
- 両肘を肩のあたり、顔の正面ギリギリまでゴムチューブを引き上げ、1~2秒静止させます。
- その後ゆっくりと両肘をおろしていき、元の位置に戻ります。
- 反動を使ってあげたり、肩を上げたりしないように注意しながら動作するようにしましょう
フェイスプルは、左右15回×3回ずつ行いましょう。
エクスターナルローテーション
棘上筋・棘下筋・小円筋を集中的に鍛えられるのが、チューブエクスターナルローテーションです。ローテーターカフはインナーマッスルですので、20レップ以上の低負荷でじっくりと鍛えてください。
【エクスターナルローテーションのやり方】
- 鍛えたい方の腕とは反対の側面にゴムチューブを固定させます。
- 固定したゴムチューブに対し、横の位置で直立します。
- 体の側面に固定したゴムチューブを遠い方の手で握ります。
- 肘は90度に曲げ、体の側面にくっつけておきます。
- 脇を閉じ、肘の位置を固定したまま、ゴムチューブを握った手を外側に開いていきます。
- 動作中は肘の角度が変わらないように注意しましょう。
- 外側に開ききったら、1~2秒静止させます。
- その後ゆっくりと両肘をおろしていき、元の位置に戻ります。
- 反動を使ってあげたり、肩を上げたりしないように注意しながら動作するようにしましょう
エクスターナルローテーションは、左右15回×3回ずつ行いましょう。
インターナルローテーション
肩甲下筋に効果的なのが、チューブインターナルローテーションです。こちらの種目もゆっくりとした動作でしっかりと効かせるのがポイントです。
【インターナルローテーションのやり方】
- 側面にゴムチューブを固定させます。
- 固定したゴムチューブに対し、横の位置で直立します。
- 側面に固定したゴムチューブを近い方の手で握ります。
- 肘は90度に曲げ、体の側面にくっつけておきます。
- 脇を閉じ、肘の位置を固定したまま、ゴムチューブを握った手を内側に開いていきます。
- 動作中は肘の角度が変わらないように注意しましょう。
- 内側に閉じきったら、1~2秒静止させます。
- その後ゆっくりと両肘をおろしていき、元の位置に戻ります。
- 反動を使ってあげたり、肩を上げたりしないように注意しながら動作するようにしましょう
インターナルローテーションは、左右15回×3回ずつ行いましょう。
ラテラルレイズ
肩(三角筋)の筋肉を鍛えるエクササイズです。
【ラテラルレイズのやり方】
- 足を肩幅に広げ両足でチューブを踏みチューブ両端を持ちます。
- 肩にチューブの負荷を感じながら、両手を体からできるだけ離すように引き上げます。
- 反動を使ってあげたり、肩を上げたりしないように注意しながら動作するようにしましょう。
ラテラルレイズは、左右15回×3回ずつ行いましょう。
フロントレイズ
肩(三角筋)の筋肉を鍛えるエクササイズです。
【フロントレイズのやり方】
- 足を肩幅に広げ両足でチューブを踏みチューブ両端を持ちます。
- 姿勢が崩れないように腹筋に力を入れ、体幹を安定させた状態で、まっすぐ前に腕をあげていきましょう。
- 反動を使ってあげたり、肩に力が入らないように注意しながら動作しましょう。
フロントレイズは、左右15回ずつ行いましょう。
シュラッグ
僧帽筋上部に効果的なエクササイズで、肩のスムーズな動きをサポートします。
【シュラッグのやり方】
- 直立でチューブを持った状態でチューブが張るようにします。
- 肩から首に負荷がかかるのを感じながら、肩をぎゅっと上にあげ、ゆっくり下げます。
- 肩に力が入らないように注意しながら動作しましょう。
シュラッグは、15回×3回ずつ行いましょう。
サイドプル
肩のインナーマッスルに効果的なエクササイズです。強度が高すぎると、怪我をしてしまう可能性があるため、強度設定は気をつけて行いましょう。
【サイドプルのやり方】
- 肘を90度程度に曲げてチューブを持ちます。(チューブは柱や机の足などに固定します。)
- 肘の位置が前後左右にブレないように注意をしながら拳を外側に引っ張っていきます。
- 反動をつけず一定の速度で繰り返します。
サイドプルは、左右15回×3回ずつ行いましょう。
ショルダープレス
肩(三角筋)の筋肉を鍛えるエクササイズです。
【ショルダープレスのやり方】
- 両足でチューブを踏みます。両手を横に広げた状態でチューブに少しテンションがかかるようにします。
- 調節できたら、力こぶを作るイメージで肘を90度に曲げ、肩にチューブの負荷を感じながら腕を真上に伸ばしていきます。
- 伸ばし切ったところで肘を曲げて戻し、この動作を繰り返します。
ショルダープレスは、15回×3回ずつ行いましょう。
肩のインナーマッスルを鍛えるのに効果的なタオルを活用した種目3選
タオル・アイソメトリックトレーニング
【タオル・アイソメトリックトレーニングのやり方】
- 椅子やベンチに座ります。
- タオルの両端を、肩幅程度の幅で、手のひらが上を向くようにして持ちます。
- 両手をそれぞれ外側に開くように力を入れます。
- 力を入れたままの状態で維持します。
タオル・アイソメトリックトレーニングは、15秒×3回ずつ行いましょう。
タオル・サイドレイズ
【タオル・サイドレイズのやり方】
- タオルの両端を両手で持ちます。
- 両手をそれぞれ外側に開くように力を入れます。
- 力を入れたままの状態で維持します。
- この状態のまま、鍛えたい側の腕を体の外側に向かって開いていきます。
- この時も、左右の手はそれぞれ外側に開くように力を入れたまま動作します。
- 左右それぞれ同様に上記の動作を繰り返していきます。
タオル・サイドレイズは、15回×3回ずつ行いましょう。
タオル・アップライトロー
【アップライトローイングのやり方】
- タオルを肩幅程度の幅で両手で持ちます。
- 両手でチューブを握り、手を下ろした状態でチューブに少しゆとりを持たせるくらいに長さを調節します。
- 両肘を肩の上まで高く引き上げあげ、1~2秒静止させます。
- その後ゆっくりと両肘をおろしていき、元の位置に戻ります。
- 反動を使ってあげたり、肩を上げたりしないように注意しながら動作するようにしましょう
アップライトローイングは、15回×3回ずつ行いましょう。
正しいフォームがなによりも大切!
肩のインナーマッスルトレーニングだけでなく、すべてのエクササイズ・種目では基本的な動作フォームがなによりも大切です。
まずは正しいフォームをしっかりと身につけ、体で覚えることで最も効率的に対象筋への負荷を与えることができるので理想の肉体を作り上げることが可能になります。
間違ったフォームのままトレーニングを続けると対象筋以外の筋肉も使ってしまい、適切な負荷が入らずいつまでたっても肉体に変化のない質の低いトレーニングになってしまいます。
それだけではなく関節・筋肉・腱を痛めてしまい怪我につながってしまいます。1度怪我をすると、完治するまでその部位を鍛えることができなくなるのでその期間に筋肉を失ってしまう上、他の部位のトレーニングに影響が出る可能性まであり、最悪な結果となってしまいます。
ここでまず覚えていただきたいのは、正しいフォームを覚えることが理想の肉体への一番の近道であるということ。
「怪我」は筋トレの中で一番気を付けなければいけない脅威だということです。
肩(三角筋)について
肩の筋肉について理解を深めることで、より効果的で安全なトレーニングを実践していきましょう。
三角筋(肩の筋肉)
肩と言えば「三角筋」
三角筋は前部(フロント)・側部(サイド)・後部(リア)の3つからなる複合筋で、この筋肉も大胸筋と同様それぞれに効果的なエクササイズが多く存在します。それぞれの部位は名前からも想像できるかもしれませんが、具体的にどこの場所かを画像から確認し、どんな働きをしているのかを見ていきましょう。
三角筋は大胸筋と同様に男らしい広い肩幅を表現することができ、女性からも広い肩幅の男性は頼りがいのある印象を与えることができます。それだけではなく、なで肩の解消や肩こりの解消にもつながるため健康的な意味でも三角筋を鍛えることで得られるメリットは多いです。
三角筋前部とは、上記画像の黄色部分を指している、三角筋の中でも前方部分を占めている筋肉になります。
下記3つが三角筋前部の主な働きになります。
- 肩の屈曲(腕を前に上げる動作)
- 肩の水平内転(水平に上げた腕を内側に絞る動作)
- 肩の内旋(肩前部にあるインナーマッスル)
肩関節を痛めないための5つの注意点
日常生活やスポーツ競技をされている方、ウェイトトレーニングをされている方も、肩の痛みが出てしまった経験はありませんか?
肩の動作は普段の生活でも当たり前のように関与し、私たちの生活の中の動作を支えてくれています。
そこで、ここでは肩を痛めないための5つの方法を紹介します
入念なストレッチ・セルフケア
肩のトレーニングでは特に、三角筋・肩関節への負荷が加わりやすいため、必ず入念なストレッチをしてからトレーニングすることを心がけて下さい。
肩関節のストレッチをすることで柔軟性が向上し、出力向上や可動域も広がるため全体的なパフォーマンス向上につながり、体が温まることで血流がよくなり、怪我のリスクも軽減させることができます。
トレーニング後も同様にしっかりとストレッチすることが重要です。トレーニング後は筋肉疲労や疲労物質が身体に蓄積し筋肉が緊張することで張りも出てきます。このため入念なストレッチで筋肉の緊張をほぐし、筋肉をOFFの状態に戻すことで後々の筋肉痛軽減や怪我の予防やパフォーマンス低下を防ぐことができます。
クールダウンで筋肉を癒す
肩のトレーニングやその他トレーニングで、怪我のリスクを避けるためには、クールダウンも忘れないようにしましょう。
クールダウンは、筋肉の緊張を緩和したり、疲労物質の排出を促す効果があります。
クールダウンの時は、静止した状態で行う「スタティックストレッチ」を行い、トレーニングで使った筋肉をOFFにしてゆっくりと伸ばすことが大切です。
適切なフォームでできる回数から始める
肩のトレ-ニング自体は比較的簡単な動作ではありますが、回数を重ねようとして無理やり体を上へ上げようとすると、誤ったフォームになることで、対象筋に適切な負荷が入らなくなるだけではなく、肩関節を痛めてしまいます。
そのため、まずは無理をせず、適切なフォームで出来る回数から始めるようにしましょう。
フォームを体で覚えて、適切な動作ができるようになってから回数を増やしていくようにしてください。
適切なフォームを意識する
肩のトレーニングで肩関節や腕を痛めないためには、適切なフォームを意識することが大切です、
動作に入る前に、しっかりと適切なフォームのポイントを確認し、頭の中でイメージしてから実際の動作に入るようにしてください。
また、可能であれば鏡で自分の動作フォームを見ながらトレーニングをすることで、間違ったフォームで動作していないか、セルフチェックすることができるので、ジムでのトレーニングでは常に、鏡でフォームをチェックする癖をつけましょう。
違和感を感じたらすぐに中止する
肩関節や筋肉に痛みや違和感がある場合はトレーニングは中止しましょう。
後々痛みが増してくる場合もありますので、一度様子を見ましょう。
1度怪我をしてしまうと、完治するまでその部位を鍛えることができなくなるので、その期間に筋肉を失ってしまう上、他の部位のトレーニングに影響が出る可能性まであり、最悪な結果となってしまいます。
トレーニングを行う際のポイント・注意点
- 体を締めつけない、動きやすい服装で行いましょう
- ゆっくりとした動作を心がけ、動きに反動をつけないよう気をつけましょう。
- 呼吸をしたまま動作を続けましょう。押す動作(ポジティブ動作)で息を吐き、戻す動作(ネガティブ動作)で息を吸いながら自然な呼吸を意識します。
- 決して無理をせず、痛みを感じない範囲内で行いましょう。
- 限度を超えた負荷でやりすぎると、逆に痛みを悪化させてしまったり、膝関節の劣化を早めてしまう原因になります。
- 負荷は少しずつ高めて行きましょう。特に運動不足の方は必ず軽めからスタートしましょう。
- 運動中に違和感や気分が悪くなったら直ちに中断して休みましょう。
- フィットネスは「続ける人」が最強です。痛みや疲れがある日は除き、チューブトレーニングはできるだけ毎日続けましょう。
- 筋肉が十分に鍛えられるまでにはそれなりに時間がかかります。焦らずに続けましょう。継続が大事です。
- トレーニング前後にストレッチで筋肉を伸ばしておくと、筋肉痛を緩和できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
肩を鍛えることで得られる効果とメリットの多さにお気づきになられたのではないでしょうか?
ゴムチューブやタオルなどのお手軽なグッズで、簡単に、効果的に肩のインナーマッスルを鍛えることができるのも魅力の一つです。
専用の大型なトレーニング器具などを必要とせず、誰でも簡単に取り組むことが出来るので、ちょっとした隙間時間などを活用して、肩のインナーマッスルトレーニングに取り組んでいただければと思います。
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AKI
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