この記事では、体を鍛えたい意識が強い高校生向けに筋トレメニューやトレーニングのポイント、注意点を紹介します。
「女性(男性)にモテたい」「太めの体型を改善したい」「体の見栄えを良くしたい」など、高校生くらいの年齢になりある程度体も大きくなると、筋トレに興味が出てくる人も多いでしょう。
部活などでも筋トレは行いますが、スポーツ用の筋肉を鍛えるトレーニングであることが大半。
体を魅力的に見せたい目的の場合、少しトレーニングの方向性が違う可能性があります。
高校生くらいの年齢は、筋トレを始めるのに適した年齢です。
ポイントを押さえ、しっかり鍛えていきましょう。
この記事の目次
高校生が筋トレを行うメリット
では、メリットからみていきましょう。
高校生が筋トレを行うメリットは、以下の3つが考えられます。
- 体形が良くなる
- 将来的なメタボの予防
- 成長ホルモンの分泌促進
高校生が筋トレを行うメリット①体形が良くなる
まずは「体形の見栄えが良くなる」というメリットです。
ガリガリな体つきが好きという女性もいらっしゃるとは思いますが、引き締まったたくましい外見の男性は需要が高いはず。
高校生くらいの年齢だとまだ体が出来上がってない人も多いので、筋トレを行うことで一目置かれる存在になる可能性がありますね。
高校生が筋トレを行うメリット②将来的なメタボの予防
また高校生くらいの年齢で筋トレを始めておくと、将来健康的な意味で得をする可能性があります。
10代は何もしていなくてもカロリーを代謝してくれる「基礎代謝」が人生で最も活発な時期。
しかし、この基礎代謝は10代がピークでその後徐々に減少していきます。
したがって何もせずに30代、40代になるとどんどん代謝が落ち、摂取したカロリーをなかなか消費できなくなるのですね。
結果的に、肥満や高血圧、高脂血症の原因となります。
これがメタボリックシンドローム、通称「メタボ」というやつですね。
しかし、筋肉は増やすと基礎代謝が上がるので、筋トレをやっておくと代謝をある程度維持できるようになります。
若い頃から筋トレを行う習慣を身に着けておくと、将来的にメタボの予防が可能です。
メタボ解消のために意識するべきことは↓の記事をご参考下さい。
高校生が筋トレを行うメリット③成長ホルモンの分泌促進
筋トレは適切な強度で行うことで「成長ホルモン」の分泌を促進します。
成長ホルモンはエネルギー代謝や骨格の形成に関わる物質。
そのため、筋トレを行っておくと体の成長促進に期待できますね。
高校生が筋トレをすると身長が伸びない? 注意点とは
高校生が筋トレをやると身長が伸びないという噂
一昔前からよく言われている都市伝説のような噂で「高校生が筋トレを行うと身長が伸びなくなる」というものがありますよね。
これは本当なのでしょうか?
実は、高校生くらいの年の人間が筋トレを行ったことが直接の原因で、身長が伸びなくなるという具体的なデータは今のところありません。
統計的な裏付けがないため、あくまで噂でしかないと言っていいでしょう。
現在アスリートとして第一線で活躍している高身長の選手達だって、高校生くらいの頃からハードなトレーニングをこなしていた人はたくさんいます。
そして何より、そんなに悪影響があるなら部活のウェイトリフティング部にだって、何らかの規制が掛かっているはずです。
オーバーワークで十分な休養や睡眠が取れない場合、身長の伸びに影響する可能性はあります。
しかし、それはあくまで「オーバーワーク」が原因。
筋トレが直接の原因ではありません。
高校生が筋トレを行うときの注意点①重量を重くし過ぎない
ただし、これは大人も共通する注意事項ですが、必要以上に重量を重くし過ぎると、健康を損なう恐れがあります。
高校生だと、重い重量を扱う筋トレは初めてな人が多いでしょう。
最初から重すぎる重量でトレーニングをすると関節や腱など体の重要なパーツを痛めてしまい、結果的にその後のトレーニングや勉学、日常生活に影響が出てしまう恐れがあります。
そのため、筋トレ初心者はまず軽すぎるくらいの重量で行うようにしてください。
負担を確認しつつ徐々に重量を上げていくやり方がおすすめです。
また、オスグッド(成長痛)などの症状がある場合、筋トレを行うと悪化する恐れがあります。
関節や腱、筋肉に不安のある人は必ず医師に確認してからにしましょう。
ダンベルの重量設定に関しては↓もご参考下さい。
高校生が筋トレを行うときの注意点②オーバーワークに気を付ける
また、気合が入り過ぎて筋トレをやりすぎる、つまりオーバーワークにも気を付ける必要があります。
この年代はまだまだ体が成長期にあり、睡眠時間をしっかりとってホルモンをたくさん分泌させることが重要です。
筋肉を育てるには休養が必要。
筋トレのやり過ぎには注意しましょう。
オーバーワークに関しては↓の記事をご参考下さい。
初めて筋トレを行うときに気を付けること
では、筋トレを行うときに気を付けることは何があるでしょうか。
以下の3つに注意しましょう。
- 筋肉のメカニズムを知る
- 食事には気を配る
- 最初は重量よりフォームを大事にする
初めて筋トレを行うときに気を付けること①筋肉のメカニズムを知る
まず必要な知識としては「筋肉のメカニズムを知る」ということですね。
筋肉が大きくなるには必ず「筋繊維の損傷(トレーニング)」から「回復」というステップを踏まなければなりません。
負荷を掛けた筋トレによって損傷した該当部位の筋繊維は回復期に入ります。
そのとき以前の筋肉より強く大きな筋肉にしようという機能が働くため、筋肉が発達するのです。
この回復期はトレーニング用語で言うところの「超回復」。
筋肉の部位によっておおむね48時間~72時間ほど必要ですが、この期間は非常に重要です。
そのため、毎日同じ部位をトレーニングすると超回復期間が取れません。
結果的に、筋トレ効果が十分に表れないどころか逆効果になってしまう恐れがあります。
筋肉をつけたくて沢山トレーニングをしたい気持ちは分かりますが、しっかり休養を取らないと筋肉は育たないということ知っておきましょう。
ただし詳しくは後述しますが、鍛える部位を日ごとに分割して行えば、連日筋トレを行うことも可能です。
筋肉に関しての知識は↓もご参考下さい。
初めて筋トレを行うときに気を付けること②食事に気を配る
またトレーニングや休養と同じく、食事も筋トレでは外せない項目です。
筋肉を作るのはタンパク質。
日本人は欧米の人に比べてタンパク質が不足しやすいため、筋肉を肥大させたいなら意識的に多くタンパク質を摂取する必要があります。
筋肥大が目的なら、1日のタンパク質の目安摂取量は「体重×2」。
高校生くらいまではオートファジーという古い細胞からタンパク質をリサイクル利用するシステムが活発なため、そんなに摂取しなくてもいいという説もあります。
しかし、少なくとも「体重×1」程度のタンパク質は毎日摂取したいですね。
また、ご飯やパスタなどの炭水化物や脂質も筋トレには重要です。
これらの物質は食べすぎると肥満の原因にもなるため、年齢を重ねれば量を控えなければならないこともあります。
しかし高校生だと代謝も活発。
栄養はできるだけ多く摂取するべきなので、運動を欠かさず行っていれば気にせず沢山食べてもいいでしょう。
筋トレに適した食事に関しては↓の記事をご参考下さい。
初めて筋トレを行うときに気を付けること③最初は重量よりフォームを大事にする
筋トレを始めたばかりの人は、とにかく今自分ができる限界までの重量を持ち上げたいという人が多いもの。
もちろん慣れてくれば必要なことなのですが、筋トレは重量より先にフォームが重要な要素です。
筋トレには複数部位の筋肉を動員して行うメニューが数多くあります。
そのときに正しいフォームで行わないと、狙った部位以外の筋肉に刺激が流れてしまい、効果が半減してしまうからですね。
しかし、正しいフォームを身に着ける前に重い重量を扱うと、挙上に精一杯になってしまい、フォームがバラバラになりがちです。
したがって初めて行う筋トレメニューの場合、まずは軽めの重量で行うことが大切。
「どのようなフォーム、どうような動作をしたら狙った部位に負荷が掛かっているか」をしっかり確認してから、重量を上げていきましょう。
高校生におすすめの筋トレメニュー
それでは、これから筋トレを始めようと考えている高校生向けに基本の筋トレメニューを紹介していきます。
高校生におすすめの筋トレメニュー①ベンチプレス
まず紹介するのはベンチプレス。
大胸筋がメインターゲット、そして三角筋や上腕三頭筋にも少し刺激が入る種目です。
大胸筋を大きくするには欠かせない種目で非常に人気もあるため、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
【やり方】
- ベンチに仰向けに寝る
- バーベル(ダンベル)を持ち、胸を張って肩甲骨を寄せる
- バーベル(ダンベル)を一気に上げる
- 乳首のライン付近にゆっくりと下ろす
- 3~4を繰り返す
重量設定はその人の筋力によってさまざまですが、上記の通り、最初は重量よりフォームが大切です。
ベンチプレスはフォームを誤ると胸に効きにくくなるので、最初は10kg~20kgといった軽めの重量(持ち上がらない場合はもっと下げてもいい)を8回~10回繰り返してフォームを身に着けましょう。
重量は、フォームを身に着けたあとで徐々に重くしていきます。
コツはとにかく腕ではなく胸で上げる意識を持つこと。
下ろすときにしっかり肩甲骨を寄せ、上げるときに胸を張って大胸筋の伸展を意識します。
またこの種目にはベンチが必要ですが、自宅にベンチがない場合は座布団を二つ折りにして縦に2枚引き、その上に寝るだけも大分可動域は広がりますよ。
バーベルがない場合はダンベルでもOKです。
ダンベルはバーベルに比べて重量は落ちますが、その分大胸筋の可動域を広く取れ、ストレッチが掛けやすくなります。
ベンチプレスに関しては↓の記事も参考にして下さい。
高校生におすすめの筋トレメニュー②デッドリフト
前述したように、デッドリフトもベンチプレスと同じく筋トレBIG3の一種。
主に大腿四頭筋やハムストリングといった脚の筋肉、大殿筋、脊柱起立筋、僧帽筋、広背筋といった背中の筋肉に効果があります。
【やり方】
- 肩幅程度に両足を開いて直立し、膝は少々外側へ向ける
- 骨盤の前傾を作り、上体も45°くらい前傾させ、お尻を突き出す
- バーベル(ダンベル)を握り引き上げる
- バーベル(ダンベル)が膝くらいまで来たら、股関節とお尻の動きを意識し、さらに膝が伸び切る程度まで上げる
- ゆっくり下ろす(このときお尻を突き出す動作をイメージし膝すれすれを通すようにやると背中に効果的)
- 2~4を繰り返す、回数は8~12回×3セットが目安
コツは「骨盤の前傾を作る」ことと「腕を曲げない(腕の力で上げない)」ことです。
デッドリフトは背中を丸めて持ち上げると腰に大きなダメージが出る種目。
そして、何より腰を丸めると広背筋に効きません。
そのため必ずお尻を出して、骨盤を前に傾けた状態で行うようにしましょう。
なおデッドリフトはバーベルならより高重量を扱え、ダンベルなら広背筋を収縮させるときに可動域を大きく取れるというメリットがそれぞれあります。
デッドリフトは比較的高重量を扱える種目ですが、背中に効かせるためにはコツをつかむことが大切。
最初は10kgくらいのダンベルで取り組むのがいいかもしれません。
デッドリフトに関しては↓の記事をご参考下さい。
高校生におすすめの筋トレメニュー③スクワット
BIG3の最後のメニューはスクワットです。
何も持たない自重で行うスクワットはやったことがある人も多いのではないでしょうか?
ウェイトを持つ場合でも根本は一緒ですよ。
メインターゲットは大腿四頭筋やハムストリングス、大殿筋などの下半身で、脊柱起立筋にも刺激が入ります。
【やり方】
- ダンベルを左右に持ち、バーベルの場合は首の後ろやや下に乗せて、背筋を伸ばしまっすぐに立つ
- 足は肩幅程度に開き、胸を張って前を見る
- 膝とつま先の方向が同じになるようにし、息を吐きながら太ももが床と水平になるまでゆっくりと落とす
- 太ももの筋肉と背中の筋肉を使って、ゆっくりと息を吸いながら伸びあがる
- 2~3を10回~15回×3セットを目安に繰り返す
重量は人に合わせた設定が大事です。
一般的に体重の少し下くらいの数値なら上げられる人も多いですが、初心者の場合は10kgくらいずつから様子を見て、重量を上げていってくださいね。
脚のトレーニングは負荷をかける筋肉が体の中でもトップクラスに大きく、そこに負担を全力で掛けるためにかなりきついトレーニングになります。
だからこそ大きくなったときに代謝向上などが見込めるのですが、負担をかけすぎると最初のうちは歩けなくなってしまうこともあるほどです。
学校生活や日常生活に支障があると大変なので、徐々に重量を上げていきましょう。
スクワットに関しては↓の記事をご参考下さい。
高校生におすすめの筋トレメニュー④ショルダープレス
部位ごとにしっかり刺激を入れたい場合、BIG3だけだと少し物足りない部位があります。
それは「肩」と「背中」。
そのため、最初はBIG3を中心に行いつつ、慣れてきたら肩や背中のトレーニングを追加するのがおすすめです。
まずは肩の「三角筋」に効く代表的なトレーニングメニュー、ショルダープレスから紹介しますね。
【やり方】
- 背筋を伸ばし、胸を張って椅子に座る(立ったままの場合、足幅は腰幅程度に開く)
- ダンベルを両手に持つ
- 手のひらが正面で肘の角度が90度になるように、耳の当たりにダンベルを構える
- 肘が伸びきる寸前まで、肩の力でダンベルを上げる
- ゆっくり下げて3の状態へ戻る
- 3~5を繰り返す
肩の上にダンベルを上げていく種目ですが、コツは「肩をすくめない」こと。
肩をすくめると僧帽筋の方に刺激が流れてしまいます。
そのため肩は下げたまま、三角筋に負荷を乗せ続けることが重要です。
また、ショルダープレス自体は肩のトレーニングの中では比較的高重量を扱えますが、三角筋はそれほど大きい筋肉ではないので、重量を下げて取り組みましょう。
チューブを使う場合は↓の記事もご参考下さい。
高校生におすすめの筋トレメニュー⑤サイドレイズ
サイドレイズも三角筋を鍛えられる肩の種目です。
【やり方】
- 両手にダンベルを持ち、背筋を軽く前傾させ、胸を開く
- 膝は少し曲げておく
- 肘を少しだけ曲げ、ダンベルも少し持ち上げて太ももから離し、スタートポジション
- 横に広げるように、腕ではなく肘を上げる意識でダンベルを上げる
- 肩と並行になるまでは上げず、その直前で止めてからゆっくりと下ろす
- 腕を下ろしきらず、負荷を意識したままで3~5を繰り返す
コツは「肘を曲げる」「気持ち前にダンベルを上げる」「肩を下げる」「手首はまっすぐ」です。
肘を全く曲げないと関節を痛めるリスクがありますし、真横に上げるよりほんの少しだけ前に上げるイメージを持つと三角筋に効きやすくなります。
またショルダープレスのやり方とも共通しますが、肩の力を使うと三角筋への効きが弱くなりますので肩は下げた状態で行いましょう。
サイドレイズに関しては↓の記事もご参考ください。
高校生におすすめの筋トレメニュー⑥ベントオーバーロウイング
肩の次はBIG3に追加したい背中のメニューを紹介します。
まずはベントオーバーロウイングです。
メインターゲットは広背筋で、少し僧帽筋も使う種目ですね。
【やり方】
- 足幅は腰幅程度に開け、重心はかかとにかかるようにして骨盤を前傾させ、ゴリラの立ち姿のようなスタイルを作る
- 背中をまっすぐにして、膝がつま先より前に出ないようにする
- バーベルを肩幅よりも少し広めの手幅で持つ
- 息を吐きながら、下腹部方向に向かってバーベル(ダンベル)を引き上げる
- 息を吸いながら、腕を伸ばし切らないようにしつつゆっくり戻す
- 2~3を繰り返す
コツは「背中で上げるイメージを持つ(肘で上げる意識)」「肩を下げる」「肩甲骨を寄せる」ことです。
背中に効かせるためには腕の力ではなく、しっかり広背筋で重量を上げる意識を持つことが大切。
そのためには肩を下げ、腕でなく肩甲骨を寄せる力で引き上げるようなイメージを持つ必要があります。
ベントオーバーロウイングはフォームを練習しないとそう簡単に背中に効かせることのできない種目ですので、最初は何も持たない「エアー」で練習するか、ごく軽いダンベルを使って練習するといいでしょう。
ベントオーバーロウイングに関しては↓の記事もご参考下さい。
高校生におすすめの筋トレメニュー⑦ワンハンドロウイング
ワンハンドロウイング(ダンベルロウイング)は広背筋に効かせやすい種目。
ベントオーバーロウイングとは違い片手ずつ行う種目のため、狙った側の背中に効かせられますね。
【やり方】
- ベンチに同じ側の片足と片腕を乗せる
- ベンチにのせていない方の手でダンベルを握る
- 背筋は伸ばし、骨盤を前傾させるような姿勢をとる
- 息を吐きながら、肩甲骨を寄せるようにダンベルを持ち上げる
- 息を吸いながらゆっくりとダンベルを下ろす
- 3~4繰り返し、10回×3セットが目安
コツはベントオーバーロウイングと似ています。
すなわち「肩を下げる」「肩甲骨を寄せる」という意識ですね。
背中に効かせるコツは↓の記事もご参考下さい。
高校生におすすめの筋トレメニュー⑧アームカール
アームカール(ダンベルカール)は上腕二頭筋を鍛える、つまり「力こぶ」を作ることができるトレーニングです。
筋トレメニューの中ではかなり有名なメニューですね。
腕を太くするためには欠かせませんので、ぜひ取り組んでください。
【やり方】
- 背筋を伸ばし、胸を開いて直立する
- 手のひらを前に向け、ダンベルを持つ
- 肘が伸びる寸前、やや持ち上げた状態がスタートポジション
- 息を吐きながら、肘を曲げてダンベルを持ち上げる
- 息を吸いながらゆっくり下ろす
- 3~4を繰り返す
コツは「腕以外を動かさない」「手首を巻かない」です。
アームカールは重量が重すぎると腕の力だけでは上がらず、上半身を揺らしながら上げるような格好になってしまいます。
そこで腕以外を動かすと上腕二頭筋への負荷が抜けてしまうため、最初は軽めの重量、少なくとも10回は上げられるくらいの重さにしてください。
さらに、持ち上げるときに手首を巻くと、これも二頭筋への負荷が抜けるので注意しましょう。
ちなみにバーベルを使って行う「バーベルカール」というメニューもあります。
アームカールに関しては↓の記事もご参考下さい。
高校生におすすめの筋トレメニュー⑨腕立て伏せ
腕立て伏せは自重で行えるポピュラーなトレーニングです。
「プッシュアップ」とも言いますね。
ダンベルなどをすでに使っている場合に軽視されがちな種目ですが、アップや追い込みにとても有用なメニュー。
さらに、道具が不要でどこでも行えるというメリットがあります。
【やり方】
- 床の上にうつ伏せで寝る
- 肩幅より少し広く手をついて上体を持ち上げる
- つま先を立て、つま先と両手で全体を支える
- 目は両手より少し前の地面を見、首からかかとまでが一直線になるようにする
- 息を吐きながら、胸を落とすイメージで床ギリギリのところまで体の位置を下す
- 息を吸いながら体を持ち上げる
- 3~4を繰り返す
上記のメニューはノーマルタイプの腕立て伏せですが、腕立て伏せには手幅を狭くして行う「ナロープッシュアップ(上腕三頭筋メイン)」、逆に手幅を広くして行う「ワイドプッシュアップ(大胸筋メイン)」など効かせたい部位によってさまざまな種類があります。
目的によって使い分けてくださいね。
コツは「体を一直線にする」イメージを持つことです。
お尻や腰をへこませたり持ち上げたりしないように気を付けましょう。
腕立て伏せに関しては↓の記事もご参考下さい。
高校生におすすめの筋トレメニュー⑩クランチ
クランチは腹筋のメニューです。
スクワットなど他のウェイトトレーニングのさいにも、ある程度腹筋には負荷が掛かります。
そのため腹筋トレは特に必要ないという人もいますが、腹筋をしっかり割ってシックスパックを作りたい場合、腹筋トレーニングは必須です。
最も行いやすい腹筋トレが「クランチ」。
動きがシンプルで簡単なため、腹筋入門としては最適ですよ。
【やり方】
- 仰向けに寝そべり、頭の後ろに両手を当てる(足は上げても上げなくてもいい)
- 肩の力を抜いて正面を向き、顎を少し下げる
- 息を吐きながら頭・首・肩甲骨が浮く程度に上体を起こす
- 息を吸いながらゆっくり上体を戻す
- 2~3を繰り返す
なお、一般的に筋トレは10回×3セットで限界になるくらいの負荷が目安だと言われていますよね。
ただし、腹筋は自重で10回だと効きが弱いため、1セット20回くらいを目安に行うといいでしょう。
クランチに関しては↓の記事もご参考下さい。
筋トレメニューはどうやって組む?
毎日はダメ
前述した通り、筋肥大はトレーニング後回復させる期間がとても重要です。
そのため、基本的には同じ部位を連日トレーニングすることはよくありません。
筋トレメニューを組む場合、同じ部位のトレーニングは最低でも2~3日は空けて組む必要があります。
分割法のすすめ
でももっとたくさんトレーニングしたい! という人もいるでしょう。
そんなときにおすすめのメニュー組み立て方法が「分割法」です。
分割法は、文字通りに筋トレメニューを部位ごとにわけ、毎日違う個所をトレーニングするやり方のこと。
部位ごとに回復期をしっかり取れますし、一つの部位にかける時間も増えて鍛えやすくなるというメリットがあります。
ボディビルダーの人たちも基本的にはこの分割法でトレーニングを行っていますね。
具体的な1週間のメニュー例
それでは具体的に1週間のメニューを例として紹介したいと思います。
曜日 | メニュー |
---|---|
月曜 | 脚 |
火曜 | 休み |
水曜 | 胸 |
木曜 | 背中 |
金曜 | 腕 |
土曜 | 肩 |
日曜 | 休み |
このように曜日ごとに違う部位を設定すれば、筋肉を回復させつつ別の部位を鍛えることができます。
あくまでこれは1つの例なので、自分が重点的に鍛えたい部位やトレーニングを行える曜日などを考えてメニューを組んでみてください。
1週間のメニュー分割の仕方は↓の記事も参考にして、自分に合った構成を考えてみましょう。
高校生はプロテインを飲むべき?
筋肉がつき過ぎて身長の伸びが止まったりなどデメリットがあるため、成長期にある高校生がプロテインを摂るべきでない、という意見を聞くことがあります。
そういった方はプロテインをドーピング剤か何かのように考えているかもしれませんが、プロテインはただのタンパク質です。(たまにサプリ入りもある)
いくつか種類がありますがホエイなら乳清、カゼインなら牛乳、ソイなら大豆といった製品のタンパク質を抽出しているだけなので、食事寄りのサプリメントと言っていいでしょう。
異常な量を摂取すれば健康に被害を及ぼす可能性はありますが、実際に身長の伸びを妨げるというようなデータはありません。
もちろん高校生くらいの年齢であれば基本的には3食バランスよく栄養素を摂取して体づくりに活かすのが理想ではありますが、事情によってできない可能性もありますよね。
そのように十分にタンパク質が摂取できなさそうなとき、プロテインは非常におすすめです。(アレルギーや持病持ちの場合は医者に要相談)
プロテインの種類に関しては↓の記事もご参考下さい。
筋トレサポートギア
では、筋トレを行ううえでサポートをしてくれるギアを4つ紹介します。
- ダンベル
- リストラップ
- パワーグリップ
- パワーベルト
ダンベル
自重でもトレーニングはできます。
しかし、しっかり負荷を掛け筋肥大をさせたいのであれば、ダンベルは自宅に用意するのがおすすめです。
ただ、一口にダンベルといってもさまざまな重量があるため、悩みますよね。
そこで便利なのが可変式ダンベルです。
プレートを変えれば手軽に重量が変更できるので、初心者から上級者になるまで同じダンベルを使えますよ。
単式のダンベルに比べると費用はかかりますが、重量が上がるたびに買い替えることを考えれば、最初に投資する方が結果的に安く済むはずです。
リストラップ
ダンベルやバーベルで高重量を扱えるようになってくると今度は別の問題が発生します。
高重量を扱う場合、狙った部位に効かせるより先に重量を支える腕や手首が疲労してしまうことが多いんですよね。
先に腕や手首が疲れてしまうと、当然筋トレ効果は半減してしまいます。
したがって、おすすめなのが手首や握力を保護してくれるようなトレーニングギアで負担を軽減すること。
リストラップという製品を巻くと、手首の角度を固定して握力を保護してくれます。
ベンチプレスなどの挙上動作が比較的楽になるのですね。
手首に負担が掛かっているなと思ったら使用してみましょう。
パワーグリップ
パワーグリップもリストラップと同じように手首を保護してくれるギアです。
しかし、こちらは手首に巻き付ける部分とは別にバーベルに巻き付ける部分がついています。
バーベルに巻き付けることで手首の保護、手の平の皮膚の保護ができるため、デッドリフトなどプル系の種目を行うときに有効です。
リストラップとパワーグリップのどちらかは持っておいたほうがいいですね。
パワーベルト
また筋トレパフォーマンスの向上という意味では、パワーベルトも有効なギアです。
パワーベルトはお腹の周りに巻く腹巻のようなベルトのことで、腹圧をキープするために使います。
腹圧は筋トレのさいにお腹を膨らましたうえで腹筋に力を入れること。
腹圧を掛けることによって背骨や体幹が安定し、怪我のリスクが減ると同時に力が入りやすくなるのですね。
多くの場合、筋トレのパフォーマンスも上がります。
こちらも重量をある程度扱えるようなったら揃えておきたいですね。
まとめ
高校生が筋トレを行うことには見栄えのいい体が作れる、メタボの予防になるなどいくつかのメリットがあります。
カッコイイ体を作りたい人は、ぜひ上記のメニューを参考にして体を鍛えてみてください。
周囲の目も変わるかもしれませんよ。
ilohas834
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