下半身筋トレ種目の王様といえば「スクワット」!
今回はその中でもダンベルを使用して行う「ダンベル・スクワット」について解説します。
ダンベルを使って行うため、自重で行うスクワットよりも負荷・強度が強く、高いトレーニング効果を期待できますよ。
また、バーベルを使って行うバーベルスクワットよりも怪我のリスクが少ないこともポイント。
トレーニング初心者の方でも、安全に効果的な下半身トレーニングができます。
では、ダンベルスクワットについて、やり方やフォーム、効果的に行うコツ・ポイントなど詳しく解説していきましょう。
ちなみに、ダンベルを用意したいけれど商品が多すぎて何を選べばいいかわからないという方には、当サイトおすすめの可変式ダンベルをどうぞ!
この記事の目次
ダンベルスクワットの概要
ダンベルスクワットは、「スクワット」のバリエーションの一つ。
スクワットは下半身の筋肉を中心に、体全体を使って行う効果的な筋トレとして名高いトレーニングメニューですよね。
ダンベルの重量を負荷として加えることで、下半身の筋肉に対し広範囲に刺激を与えられます。
自重スクワットでは、あまり効果を感じなくなった方、負荷が足りないと感じる方は、ダンベルスクワットに取り組みましょう。
他のトレーニング種目と比べて筋量を増やす効果が高く、その結果基礎代謝を高めることが出来ます。
ダンベルスクワットのメインはお尻の筋肉「大臀筋・中臀筋・小殿筋」です。
これらを鍛えれば、ヒップラインを上げて引き締まったお尻を作れますよ。
基礎代謝を高めて太りにくく痩せやすい体質の体を手に入れられるため、ダイエットや減量をしたい女性にはぴったりです。
ダンベルスクワットのやり方
【ダンベル・スクワットのやり方・フォーム】
- 左右両手にそれぞれ適切な重量のダンベルを持ち、直立する
- 両手の手のひらは、自分の体を向くようにしておく
- お腹を引き締めて胸を張り背筋を伸ばし、視線は前を向く
- 両脚を肩幅程度に開き、つま先はやや外側を向くようにする
- これがスタートポジション
- 股関節から曲げ初め、膝を曲げながら腰を下げていく
- 太ももと床が平行になる位置を目安に、しゃがむ(それよりも深くしゃがんでもOK。難しい場合は、出来るところまで)
- 腰を下げきったところで、体を押し上げていき、元の直立した体勢に戻す
- 上記の動作を繰り返す
トレーニング回数の目安は12~15回×3セット。
フォームと姿勢の維持が少々難しいため、まずは適切なフォームを体で覚えるまで練習しましょう。
効果的に効かせるコツ
- 背中は背筋をしっかり伸ばし状態のまま動作しましょう。
- 背中は丸まっている状態や、反っている状態のままで動作すると、腰を痛める原因になります。
- 常に胸は張ったまま美しい姿勢のまま動作します。
- 膝はつま先より先に出さないように腰を落としてください。
ダンベルスクワットのバリエーション
ダンベル・スクワットにはいくつかのバリエーションが存在します。
それぞれの特徴を理解し、より効果的なトレーニングにしていきましょう。
ダンベル・フロントスクワット
体の側面にダンベルを保持するのではなく、肩の前方にダンベルを担ぐ形で保持しながらスクワットをするメニューです。
通常のダンベル・スクワットに比べ上半身の前傾を抑えることが出来るため、腰への負担を軽減できます。
下半身の筋肉の中でも、より大腿四頭筋へ負荷が集中しますよ。
【ダンベル・フロントスクワットのやり方・フォーム】
- 左右両手にそれぞれ適切な重量のダンベルを持つ
- それぞれのダンベルを、肩の前方の位置で保持し、直立する
- お腹を引き締めて胸を張り背筋を伸ばし、視線は前を向く
- 両脚を肩幅程度に開き、つま先はやや外側を向くようにする
- これがスタートポジション
- 股関節から曲げ初め、膝を曲げながら腰を下げていく
- 太ももと床が平行になる位置を目安にしゃがむ(深くしゃがんでもOK。難しい場合は無理をせず、出来るところまで)
- 腰を痛めないように、膝がつま先より前に出ないようにする
- 背筋は丸まらせず反りすぎもしないように、真っすぐ伸ばす
- 足全体を床につけたまま動く
- 腰を下げきったところで、元の直立した体勢に戻す
- 上記の動作を繰り返す
ダンベル・フロントスクワットの回数の目安は12~15回×3セット。
フォームと姿勢の維持が少々難しいため、まずは適切なフォームを体で覚えるまで練習しましょう。
効果的に効かせるコツ
- 肩の前方に保持するダンベルの位置が変わらないよう注意しましょう。
- ダンベルの重量は、適切なフォームで動作できる範囲内で選んでください。
パイル・ダンベルスクワット
ダンベル一つを体の前方、股の間で両手で保持しながらスクワットを行う、バリエーションの一つです。
この種目の特徴は、足幅を通常よりも広くしてスクワットを行うこと。
股関節動作の関与が高まり、内もも(内転筋)により効果的です。
また、上半身の前傾も抑えられるため、腰に不安がある方にもおすすめ。
内ももを鍛えたいけど腰への負担が心配、なんて方はトライしてください。
【パイル・スクワットのやり方・フォーム】
- 適切な重量のダンベルを一つ両手で持つ
- 両手で持ったダンベルを股の付け根のあたりで保持し、直立する
- お腹を引き締めて胸を張り背筋を伸ばし、視線は前を向く
- 両脚を肩幅より1.5倍程度に開き、つま先はやや外側を向く
- これがスタートポジション
- 股関節から曲げ初め、膝を曲げながら腰を下げていきます
- 太ももと床が平行になる位置を目安にしゃがむ(深くしゃがんでもOK。難しい場合は無理をせず、出来るところまで)
- 腰を痛めないように、膝がつま先より前に出ないようにする
- 背筋は丸まらせず反りすぎもしないように、真っすぐ伸ばす
- 足全体を床につけたまま動く
- 腰を下げきったところで、元の直立した体勢に戻す
- 上記の動作を繰り返す
パイル・ダンベルスクワットの回数の目安は12~15回×3セット。
フォームと姿勢の維持が少々難しいため、まずは適切なフォームを体で覚えるまで練習しましょう。
効果的に効かせるコツ
- 股の間で保持するダンベルを持つ肘は、伸ばし切ったまま動作します。
- ダンベルの重量は、適切なフォームで動作できる範囲内で選びましょう。
ブルガリアン・ダンベルスクワット
ブルガリアン・スクワットは、スクワットのバリエーションの一つです。
大臀筋や中臀筋に莫大な負荷を与えられるうえ、大腿四頭筋・ハムストリングにも負荷の高い効果を与えられます。
また、足を前後に配置して動くことで、よりアンバランスな動作となるため体幹への刺激も大きいですよ。
【ブルガリアン・ダンベルスクワットのやり方・フォーム】
- 両手に適切な重量のダンベルを持つ
- ベンチや椅子などの高さのあるものを用意し、片足の甲をベンチや椅子の上に置く
- このとき、前側の足に体重を乗せながら動くことを意識
- 前側の脚でバランスをとって立ち、前側の脚の膝を曲げて腰を落とす
- お腹を引き締めて胸を張り背筋を伸ばし、視線は前を向く
- 前側の足の角度が90程度になるくらいまで腰を落とす
- その後、前側の足の力とお尻の力を意識して元へ戻る
- 上記の動作を繰り返す
ブルガリアン・ダンベルスクワットの回数の目安は12~15回×3セットです。
効果的に効かせるコツ
- 内転筋と大臀筋の出力を意識して動作することで、より効果的に効かせられます。
- 体が左右にブレやすいため、しっかりと腹筋に力を入れ、体幹を意識して動くことを心がけてください。
- 一つのダンベルのみ使用して行うことも可能です。首後ろにダンベルを担ぐ形で動作しても効果的です。
スプリット・ダンベルスクワット
ブルガリアン・ダンベルスクワットが難しい方におすすめな、スクワットのバリエーションの一つ。
ブルガリアンスクワットと同様の効果を持ちますが難易度が低いため、筋トレ初心者の方にもおすすめです。
【スプリット・ダンベルスクワットのやり方・フォーム】
- 両手に適切な重量のダンベルを持つ
- 両脚を前後で開いて立つ
- お腹を引き締めて胸を張り背筋を伸ばし、視線は前を向く
- 前側の脚の膝を曲げ、膝の角度が90程度になるくらいまで腰を落とす
- その後、前側の足の力とお尻の力を意識して元へ戻ります
- 上記の動作を繰り返す
スプリット・ダンベルスクワットの回数の目安は12~15回×3セットです。
効果的に効かせるコツ
- 内転筋と大臀筋の出力を意識して動くことで、より効果的に効かせられます。
- 体が左右にブレやすいため、しっかりと腹筋に力を入れ、体幹を意識しましょう。
- 一つのダンベルのみ使用して行うことも可能。首後ろにダンベルを担ぐ形で動作しても効果的です。
ジャンピング・ダンベルスクワット
通常のダンベルスクワットにジャンプの要素を取り入れることで、より高負荷となり、さらに筋肉に効果的なメニューです。
ジャンプ系のトレーニングでは体のバランスを保つために、体幹も使います。
そのため、下半身全体と同時に腹筋も鍛えられる一石二鳥のトレーニングメニューです。
【ジャンピング・ダンベルスクワットのやり方・フォーム】
- 両脚を肩幅程度に開き、直立する
- つま先はやや外側を向くようにする
- お腹を引き締めて胸を張り背筋を伸ばし、視線は前を向けておく
- 体のバランスをとるために、両腕を肩の前で真っすぐ伸ばすか、頭の後ろで両手を組んでもOK
- 股関節から曲げ初め、膝を曲げながら腰を下げていく
- 太ももと床が平行になる位置を目安にしゃがむ(深くしゃがんでもOK。難しい場合は無理をせず、出来るところまで)
- 膝や腰を痛めないように、膝がつま先より前に出ないようにする
- 背筋は丸まらせず反りすぎないように、真っすぐ伸ばす
- 腰を下げきったところで、地面を力強く蹴ってジャンプする
- 着地したらそのまま腰を深く下げ、再度ジャンプ
- 上記の動作を繰り返す
ジャンピング・ダンベルスクワットの回数の目安は12~15回×3セットです。
効果的に効かせるコツ
- ジャンピング動作では体の軸がブレやすくなるため、しっかりと腹筋に力を入れ体幹を意識して動いてください。
- 着地した瞬間に腰を下げましょう。一回一回直立するように着地をしてしまうと、膝への負荷が高まってしまいます。
- ジャンプするときは、勢いよく高くジャンプすることを意識して動きます。
オーバーヘッド・ダンベルスクワット
オーバーヘッド・ダンベルスクワットは、両手に握ったダンベルを頭上で肘を伸ばし切った状態のまま、スクワットを行います。
頭上に肘を伸ばし切りダンベルを保持して動くことで、肩の筋肉(三角筋)も同時に鍛えることが可能です。
また、体幹強化も同時に狙ったトレーニングでもありますよ。
【オーバーヘッド・スクワットのやり方・フォーム】
- 左右両手にそれぞれ適切な重量のダンベルを持ち、直立する
- 両肘を頭上に伸ばし切り、ダンベルを頭上に高い位置で持つ
- お腹を引き締めて胸を張り背筋を伸ばし、視線は前を向く
- 両脚を肩幅程度に開き、つま先はやや外側を向く
- これがスタートポジション
- 股関節から曲げ初め、膝を曲げながら腰を下げていく
- 太ももと床が平行になる位置を目安にしゃがむ(深くしゃがんでもOK。難しい場合は無理をせず、出来るところまで)
- 膝や腰を痛めないように、膝がつま先より前に出ないようにする
- 背筋は丸まらせず反りすぎないように、真っすぐ伸ばす
- 腰を下げきったところで、元の直立した体勢に戻す
- 上記の動作を繰り返す
オーバーヘッド・スクワットの回数の目安は12~15回×3セットです。
効果的に効かせるコツ
- 両肘はしっかりと伸ばし切ったまま動作するよう心がけましょう。
- ダンベルの位置は頭上から動かさないようしっかりと持ってください。
- 適切な動作が出来る重量のダンベルを使用します。
ダンベルスクワットとバーべルスクワットどっちがいい?
同じようなスクワットのバリエーションとして、バーベルを担いで行うバーベルスクワットがあります。
どちらも、ウェイトを使うスクワットなので、どちらが優れているのか、どんな違いがあるのか、気になりますよね。
ここで少々違いを紹介しておきます。
バーベルスクワット
- 高重量を扱える
- バーベルはダンベルよりもウェイト自体の安定性が高いため、より高重量でのスクワットが可能。
- 高重量を扱える分、下半身の筋出力強化に優れている。
- 体幹力を強化できる
- バーベルを高重量で担ぐことで、上半身が前傾したさい、それを支える脊柱起立筋やお腹周りの筋肉への関与が高まる。
- テクニックやフォームの習得は困難
- 必要な筋力やバランス力など、取り組むにあたって難易度が高い。
- 潰れてしまったときなど、安全性には注意が必要。
ダンベルスクワット
- ある程度の重量は扱える
- ダンベルではバーベル程の重量は扱えない。
- 握力を使うダンベルの握り方が多い。
- 体幹の強化としての効果は低い
- バーベルと比べて上半身への負荷が減るため、体幹を鍛える効果は低い。
- テクニックやフォームの習得が比較的簡単
- 最低限の筋力があれば、ダンベルを握るだけで動作できる。
- ダンベルを体の側面の位置で保持できるためバランスもとりやすい。
- バーベルと比べて上半身の前傾を抑えられるので、腰への負荷が軽減される。
- 比較的安全に取り組める。
以上の違いにより、筋出力向上や筋量増強を目的としている方には、バーベルスクワットの方が効果が大きいでしょう。
しかし、バランス力、柔軟性に制限がある方にはダンベルスクワットのほうが優れています。
また、安全性を求めるのであれば、ダンベルスクワットがおすすめです。
ダンベルスクワットの筋トレ効果7つ
では、ダンベルスクワットをすることで期待できる効果、以下の7つを紹介します。
- 下半身全体の強化
- 体幹が安定しバランス力が向上する
- 股関節の柔軟性向上
- ヒップアップ
- 痩せやすい体質になる
- 健康維持
1:下半身全体の強化
2:体幹が安定しバランス力が向上する
ダンベルスクワットは体全体のバランスをとることが難しく、上半身が前後や左右にブレやすくなります。
また、上半身がブレてしまうと、膝の安定感もなくなってしまい、正しいフォームで行うことが難しくなるのですね。
上半身を安定させた状態で動くことで、腹筋や背筋など体幹の筋力が鍛えられます。
3:股関節の柔軟性向上
4:ヒップアップ
日本では下半身の筋肉というと太ももの前側をイメージする人が多いですが、欧米ではハムストリングや大殿筋を意識します。
5:痩せやすい体質になる
ダンベル・スクワット自体は、そこまで消費カロリーが見込めません。
しかしながら、ダンベル・スクワットには高いダイエット効果が期待できます。
ダンベルスクワットで鍛えられる筋肉(大腿四頭筋・大臀筋・ハムストリングス)は身体の中でも一番大きな筋肉。
そのため、体全体の筋肉量を増やすのに非常に効果的な部位です。
筋肉量が増えれば代謝も上がり、太りにくい身体になります!
基礎代謝は1日の消費カロリーの約7割を占めるので、基礎代謝を上げることはとても大切です。
8:腹筋も割れてくる
バキバキに割れた腹筋のトレーニーたちを、一度はジムで見かけたことがあるのではないでしょうか?
実は、そんなバキバキな彼らも、腹筋トレーニングをしていない方が多いのです。
これは、腹筋を割るためのメカニズムがあるから。
腹筋を割るためには
・腹筋を肥大させる
・お腹の体脂肪を落とす
の2つのポイントが必要ですが、ダンベルスクワットは双方に期待できます!
前述したようにダンベル・スクワットは、高い脂肪燃焼効果を期待できるため、お腹まわりの脂肪を落とすには効果的。
たとえば、ダンベル・スクワットで重いダンベルを持ちますよね。
そのとき姿勢を維持するためには体幹の内圧を保つ必要があり、腹筋にしっかりと力を入れなければなりません。
結果的に、高負荷なダンベルス・スクワットをすると腹筋の筋肥大とお腹まわりの脂肪を落とす効果が出るのです。
つまり腹筋を割るには非常に効果的な筋トレなのですね。
7:姿勢やリンパ血流改善による健康維持
ダンベルスクワットをすると、大臀筋(お尻の筋肉)と脊柱起立筋(背中の筋肉)を鍛えられます。
実はお尻の筋肉と背中の筋肉を鍛えることは、猫背などの姿勢改善に非常に効果的。
お尻の筋肉は骨盤を支える役目を果たすため、鍛えれば上半身がまっすぐと伸びてくれます。
背中の筋肉も同じく背筋を伸ばす働きがあるため、ダンベル・スクワットをすれば美しい姿勢が手に入るでしょう。
姿勢が良くなると、リンパも流れ血流が向上します。
ダンベルスクワットで鍛えられる筋肉
下半身の筋肉は全体の筋肉の70%を占めており、そのうちの大部分が大腿四頭筋・ハムストリング・大臀筋です。
ダンベル・スクワットではこの3つの大きな筋肉をカバーできる筋トレ。
体を鍛える上でとても効率的なのですね。
では、ダンベル・スクワットが具体的にどんな筋肉部位に効果があるのかを見ていきましょう。
大臀筋(お尻の筋肉)
大臀筋はお尻の筋肉の一つで、お尻全体に広がる大きな筋肉です。
その奥には中臀筋や小臀筋があります。
この部位を鍛えることでヒップアップの効果があり、お尻を大きく丸くすることが可能です。
また、下半身の瞬発的な運動(ジャンプや走り出しなど)もこの大臀筋が大きく関与。
つまりここを鍛えれば、さまざまなスポーツのパフォーマンス向上が望めます。
中臀筋(お尻の筋肉)
中臀筋は、お尻の上部外側とそれ以外のインナーマッスルで構成されています。
主な働きとしては、骨盤を安定化させて左右のバランスを保地、片足立ちや横歩きをする時などに役割を発揮します。
中臀筋を鍛えれば、お尻上部外側の筋肉が盛り上がりセクシーなお尻を作ることが可能。
横から見たときに、お尻上部が盛り上がっていると綺麗なお尻に見せられますよ。
小臀筋(お尻の筋肉)
小臀筋(GLUTEUS MINIMUS)は、中臀筋にほぼ覆われたお尻の筋肉の中で最も深層部にあるインナーマッスルです。
主な働きは中臀筋とほぼ同じ。
片足立ちをした時などに骨盤の安定化をする役割があります。
小臀筋を鍛えれば骨盤をしっかりと支えることができ、美しい姿勢作りが可能です。
かっこいいお尻を手に入れたとしても、姿勢に問題があっては折角の美尻も台無し。
大臀筋などの大きな筋肉ももちろん大切ですが、小臀筋も忘れずに鍛えていきましょう。
大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)
大腿四頭筋は太ももの前に位置する筋肉。
名の通り大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋と呼ばれる4つの筋肉で構成されている複合筋です。
大腿四頭筋は、体の中で最も大きな筋肉群であると言われています。
大きな筋肉を鍛えると、成長ホルモンが分泌され筋肥大にも効果的。
筋肥大ができれば、その分大きな基礎代謝エネルギーが生まれ、その結果、太りにくい体質になることができます。
さらにここを鍛えると、前・横から見たとき、引き締まった健康的で美しい曲線美のある脚に見えるのです。
ハムストリングス(太もも裏の筋肉)
大腿二頭筋長頭、大腿二筋短頭、半膜様筋、半腱様筋の4つの筋肉の総称が、ハムストリングスです。
ハムストリングスはお尻の下から膝の裏あたりまで伸びている筋肉。
この部位を鍛えることによりお尻と太ももとの間をくっきりと表現でき、下半身の美しさを表現できます。
内転筋(太ももの内側の筋肉)
内転筋とは、太ももの内側に位置する筋肉群のこと。
役割としては、太ももを閉じるときに使われる筋肉であり、姿勢の維持に大きく貢献しています。
また、内転筋は日頃使い慣れていない筋肉であるため、一度怪我をしてしまうと完治に時間がかかります。
筋トレやストレッチを通して、しっかりと怪我予防をしていきましょう。
脊柱起立背筋(背中の中央にある筋肉)
脊柱起立筋は腰から背骨に沿って首の下あたりまで縦に伸びている長い筋肉です。
下半身と上半身をつなぐこの筋肉は非常に大きな働きがあります。
姿勢の維持や体幹の安定など、四肢を自由自在に動かすために非常に重要な部位。
さまざまなスポーツのパフォーマンス向上にも効果があるため、鍛えることで得られるメリットが高い筋肉です。
脊柱起立筋は複合筋で、棘筋・最長筋・腸助筋の3つの部位をまとめて脊柱起立筋と呼んでいます。
ダンベル・スクワットの効果的な重量設定・回数・セット数について
ダンベル・スクワットで効果的にトレーニングするためには適切な重量設定・回数・セット数が非常に重要です。
このうちどれか一つでも間違ったやり方だと効果が半減してしまい、結果が期待できなくなってしまいます。
ここで確認して、最大限の効果を得られるスクワットを行っていきましょう。
効果的な重量設定について
適切で正しいフォームで行える重量選びが重要です。
まずは軽めの重量から取り組んでみて、フォームを維持しながらできる範囲内で重量を伸ばしみてください。
回数の違いによる効果について
- 筋出力向上 1~5回
MAX重量を伸ばしたい場合は、筋出力が向上するメニュー組みがオススメです。1-5回/1setが限界の重量を扱うようにしましょう。
- 筋量向上 6~10回
筋肉を大きくしたい(筋肥大)を目的とする場合は、筋肉量が向上するメニューを。6-10回/1setが限界の重量を扱うようにしましょう。
- 筋持久力向上 12~15回
筋持久力アップを目的とする場合は、12-15回/1setが限界の重量を扱うようにしましょう。
大胸筋の筋肥大に効果的なセット数について
一般的には最低でも“3セット”と聞いたことがあるかもしれませんが、これでは少ないのが実情です。
3セットのみでは筋肥大に十分な負荷を与えられず、効果が表れにくいでしょう。
最低でも5セット以上10セット以下
最低でも5セット以上のトレーニングがおすすめです。
筋肥大に効果的な負荷を与えるには筋肉の緊張時間を長くし、かつしっかり重量をかけることが重要。
また、筋出力向上の観点からしても5セット以上でないとすべての筋繊維が使用されずに使用重量もあまり発揮されません。
つまり3セットではウォーミングアップレベルでしかないということになります。
しっかりとオールアウトさせることを意識してください。
筋トレ前後にしっかりケア! 下半身に効くストレッチ法
スクワットに効果的な4つのストレッチを、大腿四頭筋・ハムストリング・内転筋・大臀筋に分けてご紹介します。
スクワットを行う前後にしっかり行なうように心掛けましょう。
ストレッチをやることで、体が柔軟になるだけでなく、リラックス効果や疲労回復効果など、メリットがたくさんありますよ。
大腿四頭筋に効果的なストレッチ
立った状態で行う大腿四頭筋に特化したストレッチを紹介します。
バランスを取るのが難しい場合は、椅子や壁などで手を支えながらやってみてくださいね。
【やり方】
- 膝を曲げ、足の甲を手で持ち片足で立つ
- かかとをお尻に引き寄せて大腿四頭筋にストレッチをかける
- 反対の足も同様に行う
ハムストリングに効果的なストレッチ
座った状態で行うハムストリングに効果的なストレッチです。
デスクワークの多い現代人は、ハムストリングが凝り固まっていることが多くなっています。
このストレッチは凝りを解消させてくれるだけでなく、かっこいい姿勢作りにも効果がありますよ。
【やり方】
- 両足を伸ばした状態で床に座る
- ストレッチをしたい足を伸ばしたまま反対側の足を内転筋へと折り曲げる
- 股関節を使って上体を前傾させる
- ハムストリングが伸びていることを意識する
- 背中と膝は真っ直ぐなるように調整する
- 反対の足も同様に行う
内転筋に効果的なストレッチ
立った状態で行う内転筋に効果的なストレッチです。
下半身の中で、普段は最も動かしていない筋肉だと言われています。
そのため内転筋は意識的に動かすようにしていきましょう。
【やり方】
- 立った状態で足を左右に大きく広げる
- 両手で膝を抱えながらお尻を下へ下ろしていく
- ストレッチをかけたい側の肩を前傾させると同時に膝をさらに広げる
- 内転筋が伸びていることを確認した状態で20~40秒間体勢をキープ
- 反対の足も同様に行う
大臀筋に効果的なストレッチ
ツイスト体操は、床に座りながら気軽に行えるお尻のストレッチです。
大臀筋だけでなく、中臀筋もしっかり伸ばせますよ。
【やり方】
- 床に座って足を伸ばす
- 右足を左足の太ももの外側へクロスさせる
- 両手で右足の膝を抱えて胸の方へ持ってくる
- 20秒間そのままの姿勢を保ち、お尻の筋肉が伸びていることを確認する
- 足を逆にしてストレッチを続ける
ダンベル・スクワットを行う前・後のストレッチについて
スクワットは、股関節・腰に負荷が加わりやすいため、必ず入念なストレッチをしてからトレーニングすることを心がけて下さい。
背中や腰のストレッチで柔軟性が向上し、出力向上や可動域も広がるため全体的なパフォーマンス向上につながります。
また、体が温まることで血流がよくなり、怪我のリスクも軽減できるのです。
トレーニング後も同様にしっかりとストレッチすることが重要。
トレーニング後は筋肉疲労や疲労物質が身体に蓄積し筋肉が緊張することで張りも出てきます。
このため入念なストレッチで筋肉の緊張をほぐし、筋肉をOFFの状態に戻すことが大切です。
後々の筋肉痛軽減や怪我の予防やパフォーマンス低下を防ぐことができますよ。
フォームローラーでセルフマッサージをしてさらなるパフォーマンス向上へ
フォームローラーとは、適度な柔軟性のある素材で出来た円筒形のマッサージ器具、ストレッチ健康器具です。
これがあれば自宅で手軽に「筋膜リリース」ができます。
筋膜リリースは、凝り固まった筋繊維をほぐし、通常の状態へ戻すこと。
怪我の防止や筋肉痛の改善、関節・筋肉の柔軟性を向上させてくれる、広範囲に効果があるとされています。
フォームローラーを使えば、通常のストレッチだけではほぐせない体のコリや張りをより効果的に解消可能です。
まとめ
ダンベル・スクワットは、ヒップアップや美しいレッグラインを作るうえで、欠かせない下半身トレーニングです。
また、ダンベルスクワットはダンベルさえ持っていれば、いつでも効果的で安全なトレーニングができます。
もし疲労で潰れそうになったとしても、そのままダンベルを手放せばいいだけ。
安全性も非常に高いですよ。
ダンベルスクワットを正しいフォームで取り組み、効果的で安全なトレーニングを実践していただければと思います。
そうすればきっと、あなたの思い描く理想の体を手に入れることができ、より楽しい毎日になることでしょう。
“No pain No gain”
他にもある! スクワットに関する記事はこちら♪
AKI
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