「バトルロープ」と呼ばれるトレーニング器具をご存知でしょうか?
最近、新しいトレーニング器具として話題沸騰中のバトルロープ。
バトルロープでは、重量のある太くて丈夫なロープを両手で持ち、全身を使って動くことで全身の筋力を鍛えます。
また、消費カロリーが大きいため「減量・ダイエット」にも効果が期待できる万能トレーニングですね。
今回は、バトルロープの基本的なやり方・効果・トレーニング種目などについて解説します!
この記事の目次
- バトルロープの基礎知識
- バトルロープは筋トレ初心者におすすめ⁈
- バトルロープというトレーニング器具について
- バトルロープトレーニングの基本的なやり方
- バトルロープトレーニングのバリエーション種目16選!
- バリエーション種目①バトルロープ・オルタネイトウェーブ
- バリエーション種目②バトルロープ・ヒップトス
- バリエーション種目③バトルロープ・イン&アウト
- バリエーション種目④バトルロープ・サークル
- バリエーション種目⑤バトルロープ・スクワットウェーブ
- バリエーション種目⑥バトルロープ・ランジウェーブ
- バリエーション種目⑦バトルロープ・スネークウェーブ
- バリエーション種目⑧バトルロープ・ダブルアームサークル
- バリエーション種目⑨バトルロープ・ショルダープレス
- バリエーション種目⑩バトルロ―プ・スラム
- バリエーション種目⑪ジャンピングランジ・ダブルスラム
- バリエーション種目⑫ジャンピングスクワット・ダブルスラム
- バリエーション種目⑬バトルロープ・スーパーマンプッシュアップ
- バリエーション種目⑭ジャンピング・ジャックス
- バリエーション種目⑮ニーリング・オルタネイトウェーブ
- バリエーション種目⑯バトルロープ・ロシアンツイスト
- バトルロープトレーニングの筋トレ効果を最大化するためのコツ3選!
- バトルロープトレーニングの筋トレ効果について
- バトルロープトレーニングで利用したいトレーニングアイテム2選!
- まとめ
- 【関連記事】他にもあるバルクアップに効果的な筋トレ情報についてはこちら♪
バトルロープの基礎知識
バトルロープは「全身を鍛えられる」トレーニング器具の一つで、欧米で非常に高い人気を誇ります。
ロープを持った両腕をダイナミックに動かし、上半身・背中・体幹・下半身などの全身の筋力を同時に鍛えられることが特徴です。
また、全身の筋肉を鍛えるだけでなく、高い有酸素効果にも期待できます。
そのため「減量・ダイエット」を目的として筋トレに取り組む方にもおすすめです。
ちなみに使うのはただの縄引きのロープだけではなく、バトルロープトレーニング専用のロープも存在していますよ。
ロープは1本あたりの重さで10㎏程度。
最も一般的な使い方は中央を柱に固定してロープの両端を両手で握り、ダイナミックに波打つように動く方法です。
バトルロープトレーニングは全身の関節動作を含むため、複数の関節が関与する種目「コンパウンド種目(多関節運動種目)」に分類されます。
バトルロープは筋トレ初心者におすすめ⁈
このトレーニングはとてもシンプル。
基本的に両手に持ったロープを勢いよくダイナミックに動かしていくだけであるため、フリーウェイトトレーニングのようにテクニックを必要としません。
そのため、筋トレのレべルに関係なく、老若男女誰でも気軽に取り組めます。
最近では一般的な有名スポーツジムであれば用意されているため、比較的取り組みやすいトレーニングです。
また、専用のバトルロープでなくても大丈夫。
たとえば「縄引きのロープ」を利用しても、効果の近いトレーニングに取り組めます。
しかし、一般的な縄引きロープだと重量が軽かったり長さの調整が困難であったりする場合も多いため、専用のバトルロープを利用することがおすすめです。
バトルロープというトレーニング器具について
バトルロープは、縄引きのロープや運搬物を固定する際に利用する丈夫なロープからアイデアを受け、トレーニング用に開発されました。
トレーニングでの利用を前提としているため、長さがおおよそ10m以下に調整されています。
また、ロープの表面は肌に優しい柔軟な素材でコーティングされているタイプが多いですね。
短めに調整されているとはいえ、実際に手に持ってみるとずっしりとした重量感を感じられるでしょう。
バトルロープトレーニングの基本的なやり方
ここでは最も一般的とされる「上下に振る」動きで全身を鍛えるトレーニング種目を解説します。
【バトルロープ・ダブルウェーブのやり方】
- バトルロープの中央部を、柱などに巻き付けて固定する
- ロープの両端を両手で持って直立する
- このとき、ロープは伸ばし切らないようにたるませておく
- 膝を曲げて腰を落とし、中腰の姿勢をキープする
- これでセットアップ完了
- 両腕を一緒に揃えて上下に大きく動かし、ロープが波打つように動く
- 可能な限り大きな可動域で全身を使ってダイナミックに動く
- 腕を上下に動作させるさいは、強い力で動作する意識で取り組む
バトルロープトレーニングのバリエーション種目16選!
では、バトルロープを利用して行うバリエーション種目について、解説します。
それぞれの種目のもつ効果の違いについて理解を深めることで、理想的な体作りに取り組んでいきましょう。
バリエーション種目①バトルロープ・オルタネイトウェーブ
この種目は、ロープを持つ左右の両腕を交互に上下に素早く動かすバリエーション種目です。
両腕を揃えて上下に動作するやり方よりも、より素早い動作で取り組むことができます。
そのため「より高い有酸素効果」に期待できるのですね。
ダイエット・減量を目的とするのであれば、この種目に取り組みましょう。
また、動作自体が細かく素早い動作となるため、全身の「瞬発力向上」にも効果的。
各種スポーツ競技のアスリートの方は、身体機能のパフォーマンス向上に繋がりますよ。
【バトルロープ・オルタネイトウェーブのやり方】
- 基本的なやり方である「バトルロープ・ダブルウェーブ」と同様のセットアップをする
- 左右の腕を交互に素早く上下させる
- 動作が小さくなりがちなため、意識して大きくダイナミックに動かす
- 動作中は体幹をしっかりと引き締めておくことで、より素早い動作が可能になる
バリエーション種目②バトルロープ・ヒップトス
この種目は、両手にロープを持ち、体を捻る動きによって左右にロープを回すようにするバリエーション。
体を捻ることで「体幹回旋」動作が引き起こされ、お腹の脇に位置する腹斜筋に強烈な負荷が加わります。
また、サブターゲットとしてお腹の前面に位置する腹直筋も鍛えることが可能です。
そのため「お腹周り」や「体幹周辺」の筋力を鍛えて引き締めてたい方におすすめします。
動作では腕だけで回してしまいがちなので、しっかりと上半身を回転させるイメージで動きましょう。
【バトルロープ・ヒップトスのやり方】
- 基本的なやり方である「バトルロープ・ウェーブ」と同様のセットアップをする
- 膝を曲げ、腰を落とした中腰の姿勢で、上半身を捻る動きでロープを左右に回転させる
- 動作中は腕だけで回転させてしまいがちなため、しっかりと上半身全体を使って回す
バリエーション種目③バトルロープ・イン&アウト
この種目は両腕を側方に向かって開閉する動きを行うバリエーションです。
上下ではなく左右に動かして波を作ることで、肩周りや胸周りの筋力に強烈な刺激を与えられるのが特徴の種目。
上半身を中心に筋力増強を目的とする場合において、おすすめです。
動画では親指側にロープの端が通る持ち方で動いていますが、小指側にロープの端がくる持ち方でも同様に取り組めます。
持ち方一つの違いでも肩関節の動きが微妙に異なるので、両方のやり方で試すことがおすすめです。
【バトルロープ・イン&アウトのやり方】
- バトルロープを「親指側に端が通る」持ち方で持って直立する
- 膝を軽く曲げ、腰を下ろして中腰の姿勢を作る
- 両手を左右に大きく「開いて閉じる」ように動く
- ダイナミックに大きな可動域で動作するよう心がける
バリエーション種目④バトルロープ・サークル
この種目はロープを持った両腕を揃えた状態で、ロープを回転させるバリエーション。
動作自体は上で解説した「ヒップトス」に近いと感じるかもしれませんね。
しかしこの種目では、ロープを持つ両手を揃えた状態で、下から上まで大きな動きで回転し続けます。
その結果、より強烈な「体幹回旋動作」が引き起こされるのが特徴です。
腹斜筋と腹直筋を強烈に鍛えられるため、ヒップトスの上級者バージョンとも表現できます。
【バトルロープ・サークルのやり方】
- バトルロープを両手に持ち、両手は揃えて直立する
- 両手が床にスレスレになるまで引く位置から、頭上高い位置まで回転させていく
- 可能な限り大きな動作で、連続して素早く回転させていき、ロープで美しいサークルを描く
- 動作中は自然に呼吸しながら取り組む
バリエーション種目⑤バトルロープ・スクワットウェーブ
この種目は、オルタネイトウェーブと同じ動きに「スクワット」を組み合わせて行うバリエーション。
オルタネイトウェーブ動作により上半身をメインに鍛えながら、同時にスクワットを行うことで下半身も強烈に鍛えていきます。
全身を総合的に鍛えられるメニューです。
また、スクワットをしながらオルタネイトウェーブをしようとすると高いバランス力と体幹力が必要となるため、体幹の強化や体のバランス力強化にも効果が期待できます。
【バトルロープ・スクワットウェーブのやり方】
- オルタネイトウェーブと同じの動きを行いながら、同時にスクワットをする
- 股関節→膝関節の順番で折りたたむようにして腰を落としていく
- 太ももが床と平行になる程度までおろしたら、床を蹴るようにして起き上げていく
- スクワットのさいも、絶えずオルタネイトウェーブ動作は行い続ける
バリエーション種目⑥バトルロープ・ランジウェーブ
この種目は、オルタネイトウェーブと同じ動きにバックランジを組み合わせて行うバリエーション。
ランジは、下半身を最も効果的に鍛えられる代表的な種目で、スクワットに次いで人気があります。
このランジを「オルタネイトウェーブ」と組み合わせて行うことで、全身を総合的に鍛えていきましょう。
ランジは前後に脚を開いていくため、左右のバランス力が必要です。
そのため、バトルロープ・スクワットウェーブとはまた異なった刺激により、体幹力を鍛えられます。
【バトルロープ・ランジウェーブのやり方】
- オルタネイトウェーブと同じ動きを行いながら、同時にバックランジをする
- 片脚を後方に1歩大きく踏み出すと同時に前側に脚の膝を曲げ、腰を深くおろしていく
- 前側の脚の太ももが床と平行になる程度まで下げたら、前側の脚の力を意識して体を起こす
- 起こすと同時に後方の脚を元の位置に戻し、今度は反対側の脚を後方に出す
- 上記の動作を繰り返す
バリエーション種目⑦バトルロープ・スネークウェーブ
この種目は、ヘビのようにロープを動かすバリエーション。
ロープを持つ両腕を揃えた状態で、地を這うヘビのように左右に大きく低い位置で両腕を振ります。
その結果、肩の筋肉である三角筋中部を強烈に鍛えられるのが特徴です。
膝を深く曲げ、腰を深く落とした状態で行うことで、より「体幹部」への関与が高まります。
そのため、ポイントはできるだ姿勢を低い位置で動作すること。
もし肩周辺だけを鍛えていきたい場合は、膝を浅めに曲げて動作するのがおすすめです。
【バトルロープ・スネークウェーブのやり方】
- ロープを持った両腕を揃え、両腕を左右に振っていく
- 三角筋中部の力を意識し、肩関節の動きで行っていく
- 胴体を捻る動き「体幹回旋」を関与させると、効果が半減する
- 肩を軸にして腕だけの動作で取り組むことを意識する
バリエーション種目⑧バトルロープ・ダブルアームサークル
両手でそれぞれ外回りに腕を回し続けることで、肩の筋肉・三角筋を中心に肩周辺の筋力を鍛えられるバリエーション。
三角筋中部以外にも「三角筋後部」にも負荷が加わります。
また、首から肩にかけて伸びる「僧帽筋上部」も強く関与するため、肩周辺の筋力を総合的に鍛えていきたい場合において、非常に優秀なトレーニング種目です。
【バトルロープ・ダブルアームサークルのやり方】
- 両手にロープを持ち、中腰の姿勢になる
- 両手をそれぞれ「外回り」に回転させていく
- できるだけ大きな円を描くように動く
- 三角筋中部の力を意識し、肩を軸に上腕を回旋させていく
バリエーション種目⑨バトルロープ・ショルダープレス
この種目は、ショルダープレスを、バトルロープの重みを負荷として利用して行うバリエーション。
ショルダープレスは肩の筋肉である三角筋前部と中部を最も効果的に鍛えられる代表的な種目です。
一般的なショルダープレスでは、フリーウェイト器具である「ダンベル・バーベル」といった器具を利用します。
しかし、この種目では柔軟性のあるバトルロープを利用するため、難しいテクニックが必要ないのが特徴です。
そのため、筋トレ初心者の方や女性の方など、筋力に自信がない方でも簡単に取り組めますよ。
【バトルロープ・ショルダープレスのやり方】
- ロープの中央部を両手で掴み、肩の上部あたりで持つ
- 背筋は自然に伸ばし、軽く胸を張った状態で直立する
- 両手に持ったロープを頭上高く挙上し、肘を真上に伸ばしていく
- その後、元の位置にロープをおろす
- 上記の動作を繰り返す
バリエーション種目⑩バトルロ―プ・スラム
この種目は、両手に持ったロープを地面に対して思い切り強く叩きつけるように動くバリエーションです。
特徴は、腹筋・体幹・広背筋・三角筋・大胸筋といった、上半身の主要な筋肉部位を全体的に鍛えられること。
また、両腕を振り上げるさいに両脚の力で飛び跳ねるように下半身の力も関与するため、結果的に下半身を含めた全身を強烈に鍛えられます。
この種目で鍛えられる瞬発力は、スポーツ競技でのパフォーマンス向上にも期待できますよ。
【バトルロープ・スラムのやり方】
- バトルロープの両端を両手で持って直立する
- 両腕を頭上高く引き上げ、全力でロープを床に叩きつけるように振り下ろす
- 全身を使って力強く動き、両腕を再度頭上に上げるときには下半身の力を使う
- 上に飛び跳ねる意識で軽くジャンプし、着地と共に再び両腕を振り下げる
バリエーション種目⑪ジャンピングランジ・ダブルスラム
前述した「バトルロープ・ランジウェーブ」と似ていますが、こちらはランジを行うときにジャンプして前後の脚を入れ替えるバリエーション種目です。
ジャンピングランジ動作を行うことで、通常のランジよりも下半身へ強烈な負荷を加えられます。
また、ジャンプして前後の脚を入れ替えるためには「強い瞬発力」が必要です。
そのため、全身の「瞬発力向上」はもちろん、ジャンピングランジを行いながらダブルスラム動作が加わることによって「バランス力・体幹力」も強く鍛えられます。
【ジャンピングランジ・ダブルスラムのやり方】
- バトルロープの両端を両手で握り、直立する
- 片側の脚を後方へ大きく1歩踏み出し、前後に両脚がくるようにする
- その状態で両膝を曲げ、腰を落とした位置を維持したまま、ダブルウェーブ動作を行う
- ウェーブ動作を行いながら勢いよく両膝を伸ばし、前後の脚を入れ替える
- 着地と同時に両膝を曲げて腰を落とし、再度の上記の動作を繰り返す
バリエーション種目⑫ジャンピングスクワット・ダブルスラム
「ジャンピングスクワット」の動作をダブルスラムと同時に行うバリエーション種目です。
下半身全体の筋力を効果的に鍛えられるのと同時に、全身の瞬発力向上に効果が期待できます。
ジャンピングスクワットでは「両脚を左右」に配置するため、前後のバランス力が必要です。
そのため「体幹」へランジとは異なる刺激を加えていくことができるのも特徴ですよ。
【ジャンピングスクワット・ダブルスラムのやり方】
- ロープを両手に持ち、肩幅よりも広めに両脚を開いて直立する
- 両膝を曲げて腰を落とした状態から、両腕を頭上に上げると同時に膝を伸ばしてジャンプする
- 着地するのと同時に膝を曲げて腰を落とし、頭上にある両腕を力強く床に叩きつけるように振り下ろす
- 再度両腕を頭上に引き上げ、ジャンプをする動作を繰り返す
バリエーション種目⑬バトルロープ・スーパーマンプッシュアップ
この種目は、プッシュアップ(腕立て伏せ)で両肘を伸ばすと同時に、両腕両足を床から浮かせ「スーパーマン」が飛んでいるような姿になりつつウェーブを作るバリエーション。
大胸筋・三角筋前部・上腕三頭筋といった上半身の主要な筋肉を鍛えつつ、瞬発的な動きで全身を床から浮かせ、より強烈な刺激を対象筋に加えます。
ロープのウェーブ動作は、プッシュアップを行う瞬間のジャンプの高さがないと生み出せません。
そのため、しっかりと美しいウェーブを生み出せるように瞬発的な動作を意識し、強くプッシュアップを行うことがコツです。
【バトルロープ・スーパーマンプッシュアップのやり方】
- バトルロープの両端を両手で握り、腕立て伏せの姿勢を作る
- 両肘を曲げて体を床に近づけ、その後肘を伸ばしていくときに瞬発的に動く
- 両腕が床から離れると同時に両足も床から浮かせ、両腕を振り下ろすことでウェーブを作る
- その後、着地をすると同時に両肘を曲げ、再度上記の動作を繰り返し行う
バリエーション種目⑭ジャンピング・ジャックス
この種目は、ロープを持った両手と両足をジャンプすると共に大きく広げる「ジャンピングジャック」を行うバリエーション。
素早く動き続けることで「心肺機能強化」「脂肪燃焼促進」といった効果に期待できるため、減量・ダイエットに取り組む方は必須です。
もちろん、重量のあるロープを持ったままの動きとなるため「全身の筋力強化」にも効果を発揮します。
そのため「実用的な肉体作り」を目的としている方にもおすすめですよ。
体機能のパフォーマンス向上に効果的です。
【ジャンピング・ジャックスのやり方】
- バトルロープを両手に持ち、両足は揃えた状態で直立する
- 膝を軽く曲げ、腰を落とした状態から勢いよくジャンプし、両手・両脚を開く
- 両脚を肩幅以上に広げ、着地すると同時に、開いた両腕は頭上高くに位置させる
- 頭上高い位置にある両腕を閉じていくと同時に両脚も閉じる
- 上記の動作を繰り返し素早く行う
バリエーション種目⑮ニーリング・オルタネイトウェーブ
オルタネイト・ウェーブと同じ動きをニーリング(膝立ち)の姿勢で行うバリエーションです。
膝立ちの姿勢でオルタネイトウェーブ動作を行うことで、下半身の筋肉の関与を抑制できます。
その結果、負荷を上半身の筋力に集中させられるのが特徴です。
「肩・腕・背中」といった筋力を集中的に鍛えていきますよ。
上半身だけにターゲットを絞って集中的に鍛えたい場合において、非常に優秀なバリエーションです。
【ニーリング・オルタネイトウェーブのやり方】
- バトルロープを両手で持ち、膝立ちの姿勢になる
- 背筋は自然に伸ばし、軽く胸を張る
- 動作中は体幹部がブレやすくなるため、しっかりと体幹に力を入れて安定させる
- この姿勢を維持したままオルタネイト・ウェーブ動作を行う
バリエーション種目⑯バトルロープ・ロシアンツイスト
この種目は、お腹周りの筋力をメインに鍛えることができるバリエーション。
床に座った状態で両手にロープを持ち、上半身を左右に捻るように動きます。
腹筋周りを最も効果的に鍛える「ロシアンツイスト」の動きで「体幹回旋」が引き起こされ、腹斜筋・腹直筋を強烈に鍛えられるのが特徴です。
腹斜筋はお腹の脇に位置する筋肉。
鍛えることで「くびれ」ができる重要な部位です。
一方で、腹直筋はお腹前面に位置する、いわゆる腹筋と呼ばれる部位。
この2部位を効果的に鍛えられますよ。
【バトルロープ・ロシアンツイストのやり方】
- 親指側にロープの端が出るように両手で持ち、床に座る
- 座った状態で上半身を斜め後方に倒し、腹筋の力で姿勢を維持する
- 上半身の後傾を維持したまま、上半身全体を左右に捻っていく
- できるだけ大きく回旋するように意識して動く
バトルロープトレーニングの筋トレ効果を最大化するためのコツ3選!
では、バトルロープの筋トレ効果を最大化するためのコツについて、解説します。
コツを踏まえた上で取り組むことで、より効率的なトレーニングを実践していきましょう。
- 力みすぎない
- ダイナミックに大きな動きで取り組む
- ロープで大きな波を作り続ける
バトルロープトレーニングの効果的なコツ①力みすぎない
バトルロープを利用したトレーニングでは力みすぎないことが大切。
脱力した状態で取り組むことが、筋トレ効果を最大化するためのコツです。
全身を連動させて素早く大きな動作で取り組むことで、より高い筋トレ効果が期待できます。
力んだ状態で無理に力を出して動作をしようとすると、全身の自然な連動性が崩れて特定部位の力だけで動いてしまいがち。
こうなると、全身を連動させることで得られる柔軟性のある素早い動作で取り組めず、返って動きが遅くなって全身を効率的に鍛えられません。
バトルロープを利用したトレーニングには、力みすぎないように全身をリラックスさせた状態で取り組みましょう。
そうすれば体が本来もつ連動性や柔軟性のある動きから瞬発的な力を生み出せるため、筋トレ効果を最大化できます。
バトルロープトレーニングの効果的なコツ②ダイナミックに大きな動作で取り組む
2つ目は「ダイナミックに大きな動作で取り組む」ことです。
バトルロープを利用したトレーニングは、前述したように「全身を鍛えられる」というのが最大の特徴です。
しかし、これは「ダイナミックに大きな動作」で取り組むことが前提。
もし大きな動きで取り組めない場合には、バトルロープトレーニングのもつ効果は弱くなってしまいます。
バトルロープを利用したトレーニングでのありがちなミスは、小さく特定の部位だけを使って動いてしまうことです。
動作する可動域が小さければ小さいほど、負荷を加えられる部位も限定されます。
結果的に効果の範囲の狭い、非効率なトレーニングとなってしまうのです。
そのため、可能な限り大きな動きで取り組みましょう。
バトルロープトレーニングの効果的なコツ③ロープで大きな波を作り続ける
3つ目の筋トレ効果を最大化させるためのコツは「ロープで大きな波を作り続ける」こと。
バトルロープを利用したトレーニングのもう一つの特徴とも言っていいのが、ロープを素早く動作させたときに生じる「波」です。
この波は、強い力で動くほどに大きな波を作り出せます。
つまり、動いているときに生じる波が小さいと、それだけ発揮している力が弱いということです。
バトルロープトレーニングは連続的に動くため、疲労が重なってくると自分でも気づかないうちに「力・スピード」が遅くなっていることがあります。
そのため、自分の目でロープの「波の大きさを確認しながら取り組む」ことが大切です。
波の大きさを維持しながら動き続ける意識を持てるため、より高い筋トレ効果に期待できます。
バトルロープトレーニングでは「波の大きさ」によって効果的かを確認するようにしましょう。
バトルロープトレーニングの筋トレ効果について
では、バトルロープトレーニングの筋トレ効果について解説します。
筋トレ効果について理解を深めることで、理想とする肉体の実現を目指しましょう。
- 高い有酸素効果
- 脂肪燃焼促進
- 各種スポーツ競技などのパフォーマンス向上
バトルロープトレーニングの筋トレ効果①高い有酸素効果
バトルロープトレーニングの特徴は、一定の時間内連続的に動くというもの。
動き自体も全身の筋肉を使うダイナミックな動きを含む種目が多いため「高い有酸素効果」に期待できます。
つまり、「心肺機能の向上」や「持久力向上」といった、身体機能のパフォーマンス向上に効果が期待できるということです。
心肺機能の向上・持久力向上による身体機能のパフォーマンス向上は、各種スポーツ競技に取り組むアスリートにとっても非常に重要な要素です。
格闘家の間でもバトルロープトレーニングは非常に重宝されているようですよ。
全身を利用して取り組む高強度なバトルロープトレーニングは、短い時間で最大の効果を発揮できます。
時間に余裕がない方にとっても、非常に時間効率に優れたトレーニングなのですね。
バトルロープトレーニングの筋トレ効果②脂肪燃焼促進
高い有酸素効果があると前述しましたが、有酸素運動は体内にある「脂肪をエネルギーとして利用する」ため、脂肪燃焼効率を促進する効果も得られます。
また、バトルロープトレーニングは、有酸素運動の代表「ランニング」と比較すると、トレーニング自体の強度の高さが比較できないほどに高レベルです。
そのため、脂肪燃焼効率が高まっているタイミングが長く継続するのも特徴の一つ。
つまり、バトルロープトレーニングは体脂肪を落としていく効果に非常に優れたトレーニング種目と言えます。
ダイエット・減量を行うなら、バトルロープトレーニングに取り組むのが最も効率的で効果的です。
バトルロープトレーニングの筋トレ効果③各種スポーツ競技などのパフォーマンス向上
前述したように、バトルロープトレーニングに期待できる効果は、単純に全身の筋肉を鍛えることだけではありません。
「連動性・バランス力・体幹力・瞬発力」といった、身体機能のパフォーマンス向上に期待できます。
これらの身体機能は、各種スポーツ競技を行う上で必要な能力。
基本となるこれらの身体機能が向上することは、スポーツ競技に取り組むときのパフォーマンス向上へとつながっていきます。
連動性・体幹力は、たとえば「野球」でバットをスウィングするときに必要になる能力です。
下半身と上半身の筋肉をうまく連動させることで、球を遠くに飛ばすための大きな力を発揮できます。
瞬発力に関しては、たとえば「バスケットボール」に必要ですよね。
ディフェンスと対面したときに、瞬発的な動作により相手のディフェンスよりも早く動いて相手を抜き去っていきます。
バトルロープトレーニングで身体機能のパフォーマンス向上効果を狙いましょう。
バトルロープトレーニングで利用したいトレーニングアイテム2選!
最後に、バトルロープトレーニングに関連するトレーニングアイテムを紹介します。
バトルロープトレーニングで利用したいアイテム①トレーニングベルト
トレーニングベルトは、腰を保護しながらより高い筋出力を発揮するためのトレーニングギアです。
お腹に巻くことで腹圧が高まり、腰の怪我から守ってくれる効果を発揮します。
腰を保護するだけでなく、腹圧が高まることにより筋出力も向上するため、より重い重量を扱えるようになりますよ。
高重量を利用しない「バトルロープトレーニング」でも、誤ったやり方をしてしまうと腰を怪我する原因になりかねません。
そのため、高重量トレーニングを行いたい方や腰が弱い方、腰に不安を抱える方はこのトレーニングベルトを有効活用していきましょう。
【関連記事】トレーニングベルトについてさらに詳しくはこちら♪
バトルロープトレーニングで利用したいアイテム②リストラップ
リストラップは、手首に巻き付けることで手首の関節を保護してくれるトレーニングギアの一つです。
主にベンチプレス・ダンベルプレス・ショルダープレスといった「プレス系種目」「プッシュ系種目」などの「押す」トレーニングで効果を発揮します。
手首全体を囲うようにラップを巻き付けることで手首の可動域をあえて制限し、手首が過伸展しすぎないように固定できます。
これにより、高重量のウェイトを扱うさいに必要以上に手首が反るのを防止。
さらに手首のブレを抑制することができるため、結果的にウェイトを挙上するための力をダイレクトにウェイトに繋げられるようになり、手首の怪我のリスクを回避できます。
リストラップについてより詳細な内容を知りたい方は、下にある記事も合わせて確認しましょう!
まとめ
今回は、全身を強烈に鍛えられる「バトルロープトレーニング」について解説しました。
全身を効率的に鍛えられるバトルロープトレーニングは、忙しい方や時間に余裕がない方にとって救世主的なトレーニングです。
実用的な肉体作りにも効果があるため、かっこいいだけじゃなく”使える体作り”もバトルロープトレーニングによって手に入れていきましょう!
“No pain No gain”
【関連記事】他にもあるバルクアップに効果的な筋トレ情報についてはこちら♪
AKI
最新記事 by AKI (全て見る)
- デッドリフトのバリエーション・種類を解説! それぞれの異なる効果で筋トレの幅を広げよう! - 2020年7月20日
- 【肩こりの改善・予防に効果的!】上背部(背中上部)の筋トレとストレッチ法で血行改善へ! - 2020年7月7日
- ランジトレーニングのバリエーションとランジストレッチ19種類の特徴と効果・やり方について解説! - 2020年6月20日