「肩(三角筋)」は、かっこいい細マッチョな肉体に必要不可欠な部位です。
肩の筋量が少ないと、前・後から見たときの肩幅が短く見えます。
その結果、体が貧弱に見えるだけでなく、顔や頭が大きく見えてしまいます。
反対に肩が大きく肩幅のある体では、相対的に「逆三角形」の背中をより強調でき、かつウェストが細く見えるという視覚的効果にも期待できます。
そのような、メリットの多い大きな肩を手に入れるのに効果的な種目が「ショルダープレス」です。
今回は、ショルダープレスの基本的なやり方・バリエーション・効果的なコツ・重量設定などについて解説します!
この記事の目次
- ショルダープレスの基礎知識
- ショルダープレスは筋トレ初心者におすすめ?!
- ショルダープレスは筋肥大に最も効果的
- ショルダープレスの基本的なやり方
- ショルダープレスのバリエーション種目13選!
- バリエーション①バーベル・シーテッドショルダープレス
- バリエーション②ビハインドネック・ショルダープレス
- バリエーション③スミスマシン・ショルダープレス
- ショルダープレスのバリエーション④マシンショルダープレス
- ショルダープレスのバリエーション⑤アーノルド・ダンベルショルダープレス
- ショルダープレスのバリエーション⑥ケトルベル・ショルダープレス
- ショルダープレスのバリエーション⑦クロスフィット・ショルダープレス
- ショルダープレスのバリエーション⑧ランドマイン・ショルダープレス
- ショルダープレスのバリエーション⑨ハンマーグリップ・ショルダープレス
- ショルダープレスのバリエーション⑩トレーニングチューブ・ショルダープレス
- ショルダープレスのバリエーション⑪バーべル・スラスター
- ショルダープレスのバリエーション⑫アイソメトリック・ショルダープレス
- ショルダープレスのバリエーション⑬ローテーショナル・ショルダープレス
- ショルダープレスの筋トレ効果を最大化するためのコツ5選!
- ダンベルショルダープレスの効果的な重量設定について
- ショルダープレスの際に用意したいトレーニングアイテム2選!
- まとめ
- 【関連記事】他にもある肩に効果的な筋トレ情報についてはこちら♪
ショルダープレスの基礎知識
ショルダープレスは、肩の筋肉「三角筋」を最も効果的に鍛えられる代表的な種目の一つ。
ベンチに座った状態でウェイトを持った両手を頭上高く挙上し、肩周り周辺の筋肉を鍛えます。
メインターゲットは三角筋前部と側部です。
サブターゲットに、首から肩にかけて伸びる僧帽筋や上腕三頭筋があります。
ショルダープレスで利用するウェイトは、ダンベルやバーベルが基本です。
しかし、他にも「ケトルべル」や「スミスマシン」「マシンショルダープレス」「トレーニングチューブ」といったトレーニング器具が利用できます。
複数の関節・筋肉が関与するコンパウンド種目(多関節運動種目)に分類される種目です。
ショルダープレスは筋トレ初心者におすすめ?!
ショルダープレスで関与する関節は肩関節と肘関節のみ。
そのため、比較的簡単な動きで取り組めるので筋トレ初心者にもおすすめです。
また、ダンベルやバーベルを利用したショルダープレスでは、自分で軌道をコントロールしながら取り組まなくてはなりません。
そこで、もし適切な軌道での動作が難しい場合は、「スミスマシン」や「マシンショルダープレス」を利用しましょう。
マシンを利用するとウェイトの軌道があらかじめ固定されているため、自分で軌道をコントロールする必要がありません。
シンプルに「真上に押し上げる」という動きで取り組めます。
ショルダープレスはそのバリエーションの多さからも、筋トレ初心者にとっておすすめの種目です。
ショルダープレスは筋肥大に最も効果的
肩(三角筋)を鍛えるショルダープレスは、肩の筋肥大に最も効果的な種目です。
というのも、肩を鍛える種目で複数の関節・筋肉が関与するコンパウンド種目は、ショルダープレスの他に「アップライトロー・リアデルトロウ」程度しかありません。
ただし、どちらの種目も「ロウイング系」のため、扱える重量は軽めです。
それに対してショルダープレスは「プレス系種目」に分類される肩の種目。
つまり、唯一の高重量のウェイトを扱えるコンパウンド種目なのです。
そのため、最も肩の筋肥大に効果的な種目と言えます。
適切な動作・フォームでの取り組みができるようになったら、重量を少しずつ重くしていきましょう。
ショルダープレスの効果的な重量設定については、下で詳しく解説していきます。
ショルダープレスの基本的なやり方
前述したように、ショルダープレスではさまざまな器具を利用したバリエーションが存在します。
しかし、ここでは最も一般的なダンベルを利用したショルダープレスについて解説しますね。
【ダンベル・ショルダープレスのやり方】
- フラットなトレーニングベンチまたは、垂直に近い角度に調整したアジャスタブルベンチを利用する
- ベンチに座り、両手に持ったダンベルを太ももの上に置く
- 背筋は自然に伸ばし、胸を軽く張る
- ダンベルを持ち上げ、肩の上部に乗せて安定させる
- このとき、両手の手のひらは前方を向く角度でダンベルを持つ
- これでセットアップは完了
- 両肘を伸ばすようにして、頭上高くダンベルを挙上する
- 肘を伸ばし切る直前まで上げ、しっかりと三角筋を収縮させる
- 力を抑制しながら、ゆっくりと肘を曲げてダンベルをおろす
- 上記の動作を繰り返す
ショルダープレスのバリエーション種目13選!
では続いて、さまざまなトレーニング器具を利用したショルダープレスについて、そのバリエーションを紹介します。
バリエーション①バーベル・シーテッドショルダープレス
バーベルショルダープレスは、フリーウェイト器具・バーベルを利用するバリエーション。
ダンベルではなく、両手で一本のバーベルを持ってショルダープレス動作を行うことで、より高重量を利用して取り組めるのが特徴です。
ダンベルショルダープレスと比べると可動域は狭くなります。
しかし、より重い重量を利用した強烈な負荷で肩周り周辺の筋肉を鍛えられるため、筋肥大に非常に効果的です。
また、バーべルショルダープレスでは「パワーラック」を利用しましょう。
安全面・効果面においておすすめです。
【バーベルショルダープレスのやり方】
- パワーラックのラックを肩の位置あたりで調整し、バーベルを置く
- アジャスタブルベンチのバックシート部を、垂直に近い角度に調整する
- ベンチに座り、肩幅よりも気持ち広めの手幅でバーベルを握る
- バーをラックから外し、ショルダープレス動作を行う
バリエーション②ビハインドネック・ショルダープレス
この種目は、上で解説したバーべルショルダープレスをビハインドネック(首の後ろ)側で動かすバリエーションです。
最大の特徴は、体の背面側でバーベルにてショルダープレスを行うことで、三角筋側部と三角筋後部にまでを同時に鍛えられること。
しかし、取り組むには肩周りの柔軟性が必要です。
体が硬い方が無理に取り組むと肩を痛める原因にもなりかねないため、取り組むさいには無理をしないよう注意してくださいね。
【ビハインドネック・ショルダープレスのやり方】
- バーベルショルダープレスと同様のセットアップを行う
- バーベルを首の後方にゆっくりとおろし、肘が90度程度になるまでおろす
- それ以上おろすと肩関節に負担がかかるので、下げすぎないよう注意する
- 三角筋側部・後部への負荷を意識して取り組む
バリエーション③スミスマシン・ショルダープレス
この種目は、フリーウェイトとマシンをミックスしたような特徴をもつ「スミスマシン」のバリエーションです。
スミスマシンは「バーベルの軌道が固定されている」のが特徴のマシンで、バーベルの軌道をコントロールする必要がありません。
そのため、挙上動作に100%の力を発揮できます。
また、バーベルの軌道が固定されることでコントロールするさいの補助的な筋力の関与が抑制され、対象筋に負荷を集中させることが可能です。
結果的に強烈な負荷で鍛えられるため、肩の筋肥大に効果的なバリエーションです。
【スミスマシン・ショルダープレスのやり方】
- スミスマシンのセーフティストッパーを、肩のあたりで調整する
- ベンチに座り、バーをおろしたときに顔から5cm程度の位置に降りてくるよう位置を調整する
- バーを肩幅よりも気持ち広めに握り、手首を返してラックからバーを外す
- ショルダープレスを行う
ショルダープレスのバリエーション④マシンショルダープレス
この種目は、専用のトレーニングマシン「ショルダープレスマシン」でのバリエーション。
マシンでは適切な軌道でショルダープレス動作に取り組めるよう設計されているのに加え、重量設定を2.5㎏刻みで調整できます。
そのため、筋トレ初心者から効果的に取り組めるのが特徴です。
また、このマシンでは、バーの形が「L字」になっています。
「手のひらが前方を向く角度」と「手のひら同士が向き合う角度」のそれぞれ違う角度で取り組むことで、異なる刺激を加えられます。
【マシンショルダープレスのやり方】
- ショルダープレスマシンの「シート」をボトムの位置に調整する
- ピンを適切な重量のプレートに差し込む
- バーを握り、ショルダープレスを行う
ショルダープレスのバリエーション⑤アーノルド・ダンベルショルダープレス
アーノルド・ショルダープレスは、伝説的なボディビルダー「アーノルド・シュワルツェネッガー」が好んで取り組んでいたバリエーションです。
一般的なダンベルショルダープレスの場合は「手のひらは常に前方に向いたまま」で挙上動作を行います。
しかし、アーノルドショルダ―プレスの場合は「手の甲が前方向いた角度から、挙上すると同時に手首を内旋させていき、頭上で手のひらが前方を向く」という変則的な動きなのです。
これによって三角筋を強烈に鍛えていきます。
三角筋に対し1つの角度から刺激を加えるのではなく、3次元的動作によって刺激を付加。
非常に効果的に刺激を与えられますよ。
【アーノルド・ダンベルショルダープレスのやり方】
- ダンベルを手の甲が前方を向くように持って肩の上部に乗せる
- 挙上しながら手首を「内旋」させていき、同時に肘も外側に開いていく
- 挙上し終わると同時に、手のひらが前方を向くようにする
- ダンベルをおろすときには、手首を「外旋」させながら元の位置に戻す
ショルダープレスのバリエーション⑥ケトルベル・ショルダープレス
この種目は、ケトルべルを利用して行うショルダープレスのバリエーション。
ケトルベルは、ハンドル(持ち手)から重心が離れた位置にあるため、対象筋にかかる負荷がより強まります。
また独特な形状により、肩関節の自然な動作でショルダープレス動作が行えるのですね。
そのため、ダンベル利用に比べ、より関節への負担を少なくできます。
さらに、直立した状態で片腕ずつ取り組むため、バランスをとならないと挙上できません。
つまり、「体幹力」の強化にも効果的です。
【ケトルベル・ショルダープレスのやり方】
- 片手にケトルベル1つを持ち、直立する
- ケトルベルを肩の上部に乗せる
- このとき、球体部が手の甲側にくるように持つ
- ショルダープレスを行う
- 体がブレやすくなるため、しっかりと腹筋に力を入れて動く
ショルダープレスのバリエーション⑦クロスフィット・ショルダープレス
この種目は、別名ミリタリープレスと呼ばれているバリエーションです。
より実用的な肉体作りに効果的な新しいトレーニング「クロスフィット」で取り組まれています。
この種目ではバーベルのみを利用し、直立した姿勢のままショルダープレスを行うことが特徴です。
重量のあるバーベルを直立した姿勢で挙上することになるため、強い「体幹力」はもちろん、下半身の筋力も必要とされます。
つまり、自動的に全身を関与させたトレーニングになるのですね。
三角筋のみに特化して鍛えると言う点では決して効率的とはいえませんが、全身の筋肉の連動性の向上や、総合的な肉体の筋力向上・パフォーマンス向上に期待できます。
【クロスフィット・ショルダープレスのやり方】
- 適切な重量のバーベルを床に置き、肩幅よりも気持ち広めの手幅で握る
- 肩の上まで持ち上げ、しっかりと腹筋に力を入れて安定させる
- 体のブレをコントロールしながらバーベルを頭上高く挙上していく
- その後、ゆっくりとバーベルを肩の上におろす
ショルダープレスのバリエーション⑧ランドマイン・ショルダープレス
この種目は、バーベルの片側を専用の留め具「ランドマイン」に固定し、もう片側のバーのシャフトを両手で持って行うバリエーション。
バーの片側が床に固定されているため、適切な軌道での挙上を行いやすいのが特徴です。
また、シャフトを持つ両手で「半弧」を描くように動くことで、両肩を強烈に鍛えつつ同時に体幹強化もできます。
片手のみでシャフトを持ち、片腕ずつプレス動作を行う「ワンアーム・ランドマインショルダープレス」にも取り組めますよ。
【ランドマイン・ショルダープレスのやり方】
- バーベルの片側を「ランドマイン」に固定する
- ※ランドマインがない場合は、壁の四隅などにバーを固定して行うことも可能
- 固定していない側のバーのシャフトを両手で持つ
- 「半弧」を描くように、挙上しながら左右の肩を行き来するように動く
ショルダープレスのバリエーション⑨ハンマーグリップ・ショルダープレス
この種目は、ハンマーグリップでダンベルを握るバリエーションです。
特徴は、ハンマーグリップで動くことで、より「三角筋前部」の収縮を強く引き起こせること。
また、ハンマーグリップの方が広い可動域を活かして取り組めるため、軽い重量でもしっかりと効かせられます。
高重量を扱えない筋トレ初心者や、女性のトレーニーにおすすめですよ。
【ハンマーグリップ・ショルダープレスのやり方】
- ダンベルを「手のひら同士が向き合う角度」のまま持ってプレス動作を行う
- ハンマーグリップだと横に腕が開きやすくなるため、脇を閉じて行う
- しっかりと可動域を活かし、大きくダイナミックに動く
ショルダープレスのバリエーション⑩トレーニングチューブ・ショルダープレス
この種目は、家トレ器具として人気のある「トレーニングチューブ」の張力を利用して行うバリエーション。
トレ―ニングチューブのもつ「張力による負荷」で、強烈に肩の三角筋を鍛えられます。
トレーニングチューブは、非常にコンパクトなトレーニング器具。
素材もゴム製で非常に柔軟性があり、持ち運びにも便利な器具です。
つまり、家・公園・出張先でのホテルなどで、気軽に取り組めることも特徴ですね。
【トレーニングチューブ・ショルダープレスのやり方】
- トレーニングチューブの中央部を両足で踏み固定する
- 両手にチューブのハンドル(ない場合は両端)を持つ
- 腕をおろしてもピンと張る長さに調整する
- 両腕を肩の上に位置させ、ショルダープレスを行う
ショルダープレスのバリエーション⑪バーべル・スラスター
この種目は「クロスフィット・ショルダープレス」と「フロントスクワット」を組み合わせて行う、変則的なバリエーションです。
フロントスクワット動作を行ってバーベルと一緒に体を挙上するのと同時に、クロスフィットショルダープレスを行います。
つまり、下半身と上半身を同時に鍛えられる高強度のトレーニングですね。
動作の中で体の主要な関節動作がほぼすべて関与します。
そのため、三角筋の筋肥大以外にも「全身の筋力向上・全身の連動性の向上・体幹力強化」など、身体機能のあらゆるパフォーマンス向上に期待できるのが最大の特徴です。
【バーベル・スラスターのやり方】
- フロントスクワットのセットアップを行う
- 初めに、フロントスクワットをする
- 腰を深く下げてから、起こして直立していくと同時に、バーベルを頭上高く押し上げていく
- 押し上げたバーベルを再度肩の上部で持ち直し、フロントスクワットを再び行う
フロントスクワットについて、より詳細な内容を知りたい方は、下の記事も合わせてどうぞ↓
ショルダープレスのバリエーション⑫アイソメトリック・ショルダープレス
この種目は「アイソメトリック系」のバリエーションです。
バーベルショルダープレスの挙上動作の途中の状態のまま一定時間キープすることで、筋肉に負荷を乗せて緊張をさせたままにします。
筋肉を収縮・伸展させず、筋肉を動かさないながらも、筋肉が力を出している状態「アイソメトリック」により、三角筋を鍛えるのですね。
アイソメトリックトレーニングの特徴は「モーターユニット」の活性化に効果が期待できること。
モーターユニットとは、脳からの「筋肉を動かせ!」という電気信号を受け取る神経と筋肉を表す言葉。
このモーターユニットをより活性化し、筋力を強化できるのが最大の特徴です。
【アイソメトリック・ショルダープレスのやり方】
- 通常のバーベルショルダープレスと同様のセットアップを行う
- 肘を6割~7割程度曲げた状態で、一番バーべルの負荷がつらいところで動きを止める
- その状態のまま6~10秒程度キープし、バーベルの重量に耐える
ショルダープレスのバリエーション⑬ローテーショナル・ショルダープレス
この種目は、三角筋だけでなく、体幹周辺の筋肉も同時に鍛えることのできるバリエーション。
ダンベルショルダープレスの動作に体をひねる「体幹回旋」を加えます。
メインの動作は真上に向かって「パンチ」をするように、体幹をひねりながら片腕ずつ上に挙上すること。
三角筋はもちろん、体幹周辺の「腹直筋・腹斜筋」といった筋肉も同時に鍛えられるのが最大の特徴です。
人間のもつ柔軟な動作によって取り組むため、より実用的な筋力作りにも適していますよ。
【ローテーショナル・ショルダープレスのやり方】
- 両足を肩幅程度に開き、ダンベルショルダープレスと同様のセットアップを行う
- パンチをするように腰から回旋させ、ダンベルを交互に挙上する
- しっかりと体幹をひねる動作を意識して動く
ショルダープレスの筋トレ効果を最大化するためのコツ5選!
では、ショルダープレスの筋トレ効果を最大化するためのコツについて解説します!
- 肘を伸ばしきらない
- ネガティブ動作をゆっくりと行う
- チーティング(反動)を使わない
- シーテッド系のショルダープレスに取り組む
- 可動域を意識する
ショルダープレスの効果的なコツ①肘を伸ばしきらない
ショルダープレスは、ウェイトを頭上高く挙上することで肩の筋肉「三角筋」を強烈に鍛える種目。
ウェイトを挙上するときに両肘を伸ばし切ってしまうと、ウェイトの重量が骨に乗り、三角筋の緊張が途切れます。
対象筋の緊張が途切れると負荷が抜けてしまうため、筋トレ効果が弱まることに。
そのため、肘を最後まで伸ばしきらないようにしましょう。
肘が伸び切る手前、8割~9割程度までウェイトを上げるよう動くことがポイントです。
ショルダープレスの効果的なコツ②ネガティブ動作をゆっくりと行う
力を抑制してウェイトをおろす「ネガティブ動作」をゆっくりと行うことが、筋トレ効果を最大化します。
ありがちなミスは、力を発揮してウェイトを上げる「ポジティブ動作」ばかりに意識が向いてしまい、その後のネガティブ動作で一気に力を抜いてウェイトをおろしてしまうことです。
一気に力を抜いてウェイトをおろすと三角筋の負荷が抜け、筋トレ効果が弱まってしまいます。
筋トレ効果を最大化するためには、ネガティブ動作で重力に抵抗するようにゆっくりと動くことが大切です。
ポジティブ動作と同じくらい、むしろそれ以上に、重要視すべきがネガティブ動作です。
ショルダープレスの効果的なコツ③チーティング(反動)を使わない
3つ目のコツは「チーティング(反動)を行わない」こと。
ショルダープレスでは基本的にベンチを利用するため、チーティング動作は行いにくい種目です。
しかしそれでも、利用するダンベルの重量が重かったり回数を重ねた疲労がでたりによって、脚に力が入りすぎて腰が浮くとか、極端に背中を反って大胸筋の力で上げようとしてしまうとかなどがあります。
チーティングを行うと対象筋以外の筋肉も関与し、対象筋への負荷が弱くなることに。
可能な限り三角筋だけの力で取り組み、どうしてもチーティングしてしまう場合は重量を軽くして取り組みましょう。
ショルダープレスの効果的なコツ④シーテッド系のショルダープレスに取り組む
ショルダープレスには、フラットベンチに座ったまま行うものや、直立した状態で行うものなどがあります。
おすすめは「シーテッド系」のショルダープレスです。
シーテッド系のショルダープレスであれば、体幹部・上半身全体をベンチの背もたれ(バックシート)に固定できるため、ウェイトを頭上高く挙上するさいに力が逃げません。
結果として、効果的に三角筋を鍛えられます。
シーテッド系以外のショルダープレスの場合、体幹部の安定に大きな力が必要です。
「腹圧」や「体幹力」が相当強くないと、効果的にショルダープレスに取り組めません。
そのため筋トレ初心者の方はまず、シーテッド系のショルダープレスから取り組むようにしましょう。
ショルダープレスの効果的なコツ⑤可動域を意識する
すべての筋トレやウェイトトレーニングでは「ウェイトによる負荷を筋肉にかけながら、筋肉を伸展・収縮させる」ことにより、筋肉を鍛えます。
対象筋のもつ筋肉の伸展性・収縮性を最大限に意識して広い可動域で動くことで、より高い筋トレ効果を引き出せるのです。
可動域が狭いトレーニングでは効果が低くなるため、結果的に非効率なトレーニングになります。
しかし、ショルダープレスでは、自分の「アゴから下」までウェイトをおろすと、肩への負担が増えるため、肩関節が柔軟な方や、筋トレ中級者~上級者以外の方は、それ以上下の低い位置にウェイトをおろさないようにしましょう。
ダンベルショルダープレスの効果的な重量設定について
続いて、ダンベルショルダープレスの効果的な重量設定について解説します。
ダンベルとバーべルでは扱える重量が異なりますが、バーベルショルダープレスは、基本的にはダンベルショルダープレスの「1.2倍」程度の重量がおすすめです。
【筋トレ初心者】ショルダ―プレスの重量設定:体重の30%~40%
筋トレ初心者の方は、大前提として「適切な動作・フォーム」での取り組みが大前提です。
まずは適切な動作ができるよう、軽めの重量(体重の30%~40%※ダンベル2つの合計重量)で鏡を見ながら練習することが大切。
誤った動作で取り組むと効果的に対象筋を鍛えられないどころか、肩関節・筋肉・腱を痛める原因になりかねません。
まずは軽めのウェイトを利用し、重量ではなく「適切な動作にこだわる」ことを意識して取り組むようにしてください。
【筋トレ中級者~上級者】ショルダ―プレスの重量設定:体重の60%~90%
ショルダープレスの動作を適切に取り組める筋トレ中級者~上級者の方であれば、おすすめの重量設定は「体重の60%~90%(ダンベル2つの合計重量)」です。
ショルダープレスは、肩を鍛える種目の中でも最も高重量の強烈な負荷で鍛えられる種目。
そのため、ショルダープレスによる筋肥大効果を高めるためにも、高重量のウェイトを利用して取り組むのがおすすめです。
しかし当然ながら、それは「適切な動作・フォームで取り組める」というのが大前提。
その範囲内で高重量のウェイトを利用していくようにしましょう。
ショルダープレスの際に用意したいトレーニングアイテム2選!
では最後に、ショルダープレスで利用したいトレーニングアイテムを2つ紹介します。
ショルダープレスで用意したいアイテム①トレーニングベルト
トレーニングベルトとは、腰を保護しながらより高い筋出力を発揮してくれるためのトレーニングギアです。
トレーニングベルトをお腹に巻くことで「腹圧」が高まります。
その結果、腰の怪我から守ってくれる効果を発揮。
さらに腰を保護するだけでなく、腹圧が高まることにより筋出力も向上するため、より重い重量を扱えるようになります。
そのため、高重量トレーニングを行いたい方や腰が弱い方、腰に不安を抱える方はトレーニングベルトを有効活用していきましょう。
【関連記事】トレーニングベルトについてさらに詳しくはこちら♪
ショルダープレスの際に利用したいアイテム③リストラップ
リストラップは、手首に巻き付けることで手首の関節を保護してくれるトレーニングギアの一つ。
リストラップは主に「押す動作」を要するトレーニング種目の際に効果を発揮します。
たとえばベンチプレス・ダンベルプレス・ショルダープレスといった「プレス系種目」や「プッシュ系種目」ですね。
リストラップは、手首全体を囲うようにラップを巻き付けることで手首の可動域をあえて制限。
手首が過伸展しすぎないように固定できます。
これにより、高重量のウェイトを扱うときでも必要以上に手首が反るのを防ぎ、手首のブレを抑制します。
結果的にウェイトを挙上するための力をダイレクトにウェイトに繋げられるようになり、手首の怪我のリスク回避が可能です。
リストラップについてより詳細な内容を知りたい方は、下にある記事も合わせて確認しましょう!
まとめ
今回は、肩(三角筋)を最も効果的に鍛えられる「ショルダープレス」について解説しました。
肩を大きくすることで、小顔効果・逆三角形の肉体・細いウェストに見えるなど、ボディメイク的観点からして非常に嬉しい効果が期待できます。
ショルダープレスを、「筋トレ効果を最大化するためのコツ」を踏まえた上で取り組み、より効率的、より効果的に肩を鍛えていきましょう!
“No pain No gain”
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AKI
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