【怖くてもつらくても楽しくてたまらない】パリ五輪でのメダル獲得を目指す石川和選手のトランポリンへの想い

インタビュー企画

華々しい大会成績を残しパリ五輪でのメダル獲得も期待されるトランポリン競技選手、石川和さん。幼い頃からトランポリン競技に熱中し、楽しくも苦しくもトランポリンとともに人生を歩んできた石川選手に、トランポリンの魅力や今後の目標について話を聞きました。石川選手所属の団体へ提供を行ったSTEADY製品の活用方法も伺いました。

プロフィール
石川 和 (いしかわ やまと) / トランポリン日本代表 ヒロセホールディングス株式会社所属
全日本トランポリン選手権大会個人2位、国民体育大会個人2位など輝かしい成績を収め、パリ五輪でのメダル獲得が期待されるトランポリン競技選手。金沢学院大学人間健康学部卒。

\石川 和さんをフォローする/

トランポリンとの出会い

山田 石川選手は、どのようなきっかけでトランポリンを始められたのでしょうか?

石川選手 トランポリンを始めたのは、4歳のときです。幼馴染がトランポリン競技をしていて、友人の通うトランポリン教室に見学に行くことになりました。その教室のコーチに「ちょっと飛んでみないか」と、誘われたのが最初でした。4歳だった僕は、「跳ねる」感覚が楽しくてたまらず、その場で母に「トランポリンやりたい!」と伝えたそうです。

山田 大会に出場し始めたのはいつ頃ですか?

石川選手 小さな大会だと、トランポリンを始めて数年後には出場していたと思います。

山田 ご出身は茨城県で、高校から石川県の強豪校として知られる金沢学院に進学されたのですね。

石川選手 4歳から中学生までは、茨城県内のクラブでトランポリンをしていました。中学校でも部活動には入らず、クラブに所属し、まさに「トランポリンだけ」の人生を送ってきました。そして金沢学院高校、金沢学院大学と、トランポリンで進学しました。

トランポリン「選手」になってから

山田 中学生の頃も、全国クラスの大会に出られていたのでしょうか。

石川選手 トランポリンは競技人口が少ないので、ジュニア時代は予選会がなく、いきなり全国大会に出場できるイメージでした。中学生までは「全日本ジュニア大会」という大会に出ていました。

山田 その頃から注目を集めていたのですね!

石川選手 いえ、いえ。全然!中学生までほぼ無名な選手でした。高校に上がって、少しずつ成績を残し始めて、名前も覚えられてきたという感じです。

山田 ご自身では、何がきっかけで実績や成績を残せるようになったと思いますか?

石川選手 石川県の強豪金沢学院高校に入学したことが一番のターニングポイントだと思っています。中学生までは、自分で言うのもあれなんですけど、自分より強い選手がいなくて。一番上だったんです。高校に上がって、東京オリンピックでも活躍した岸大貴選手や今のコーチである島田諒太コーチなど、自分より強い選手に囲まれる環境が自分を成長させたと思っています。

天狗になっていた僕が挫折した日

山田 素晴らしい実績を残されていて華やかな印象のある石川選手にも、挫折の経験はあるのでしょうか。

石川選手 一番の挫折を味わったのは大学2年生のときです。大学1、2年生とナショナルメンバーに選ばれて、国内でも名の知れる選手になっていました。当時は天狗になっていた部分があり「世界選手権に行くとか、当然」と思っていました。大学2年生の5月に、世界選手権の国内一次選考会があったんです。トランポリン競技は通常、2本飛びますが、1本目は「規定競技」という簡単な演技をします。

山田 なるほど!難易度に違いがあるのですね。

石川選手 簡単な技なので中断することはほぼないのですが、天狗になっていた自分はトランポリンから落ちてしまいました。「うわー!どうしよう!」と思っても、その時点で世界選手権の道は閉ざされてしまいます。

山田 アスリートの世界は厳しいことを改めて実感しますね。

石川選手 この経験でかなり落ち込んでしまい、競技を辞めようかとも考えました。そのときに一度だけ母に電話して辞めようと考えを伝えたことがありました。母は「和の人生だし、苦しいなら辞めてもいいんだよ」と言ってくれました。その言葉で、今までトランポリンを続けさせてくれた母に恩返しをしたいという気持ちがより一層強く湧いてきたんです。「ここで諦めたら駄目だ」「母に恩返しするためには成績を残すしかない」と感じ、競技を続けようと立ち直りました。

山田 気持ちを切り替えるためにどのようなことを意識されましたか?

石川選手 自己分析と他人との比較を徹底的にしました。特に海外には強い選手がたくさんいるので、海外選手の映像を見て自分の映像と比較し、どこがどう違うのかを研究して、改善していきました。 仲間に意見を聞いたり、コーチにも相談したり、自分でも「ここはこう違う」と分析をしました。周りの手助けで乗り越えられた部分は大きいです。

山田 挫折を乗り越えた石川選手の姿を見られたお母様から何かお言葉はありましたか?

石川選手 乗り越えて改善した後に、すぐに成績がついてきて、その年の全日本選手権の個人競技で2位になりました。また「ジャパンオープン」という大きな大会でも優勝することができました。挫折があったからこそ今の自分がいるので、母からは「挫折してもよかったね」という言葉をもらいました。

山田 お母様との信頼関係もあって乗り越えられたのですね。素敵なお話ですね。

トランポリン競技のための身体づくり

山田 トランポリン競技のために身体作りをする上で、一番大事な部分はどこでしょうか?

石川選手 トランポリンは10種目異なる技を競う競技ですが、後半になると体力が持たず思い通りに体が動かなくなってくることがあります。筋力も大切ですが、後半まで耐えられる体力が大事だと思います。僕は体力づくりのために、バイクを高強度で漕ぐトレーニングをしています。

山田 高い負荷をかけることで、持久力UPに繋がりますよね。STEADY製品の中で石川選手のお気に入りの製品はありますか?またどのような使い方をされていますか?

石川選手 一番使っているのは、輪っかのチューブです。僕は体があたたまらないと力が出せない体質なので、アップをするとき、お尻やハムに刺激を入れるために使っています。具体的には膝の少し上のあたりに巻いて、スクワットしたり、横に寝転がって片膝を上げたりしています。

山田 世界に羽ばたく石川選手、今後もSTEADYのトレーニングバンドを世界中に同行させてください!

怖いけれど、やっぱり楽しい!

山田 一昨年には、ぎっくり腰をされたそうですね。

石川選手 はい、一昨年の冬に人生で初めてぎっくり腰をしてしまって。「こんなに痛いんだ!」と驚きました。トランポリンの最中だったのですが自力で立てず、降りるのも大変でした。しかも試合の2週間前だったので、コルセットやテーピングをして試合の前日には痛み止めの注射をしての出場も考えましたが、結局棄権することになりました。3、4週間はまったく飛べない状態が続き、その後少しずつ治していきました。

山田 トランポリンでぎっくり腰をして、飛ぶのが怖くなったりはしないのですか?

石川選手 中学3年生のときに腕を骨折したことがあり、そこでメンタルを克服した経験があります。そのときは飛ぶのが怖くなりましたが、 やっぱり楽しいんですよね。トランポリンって。怖いんですが、やっぱり楽しい!怪我をしても楽しいと思えたことで、自分のトランポリンに対する想いを再確認することができました。

山田 ひとつのミスが大怪我につながるトランポリンは、怖さとの戦いであるとも思います。怖さはメンタルでコントロールできるものなのでしょうか。

石川選手 僕は、トランポリンという競技をしている以上怪我をすることは当たり前だと思っています。「怪我をしない」という意識ではなく、「怪我をする回数を減らす」というメンタルのほうが、全力でトランポリンと向き合えると考えています。

山田 そのためには、日々のストレッチや柔軟、体幹といったものをしっかりと調整して、トランポリンと向き合うということになりそうですね。

オリンピックはもうすぐそこ

山田 石川選手の今の目標を聞かせてください。

石川選手 パリ五輪の選考が来年から始まりますが、その選考に参加するための資格を懸けて競う大会が今週あります。そこで成績を残さないとパリ五輪を目指すレースにも参加できないので、オリンピックがすぐそこまで迫っている感覚はあります。パリ五輪のオリンピックレースに参加する条件を満たすために、直近の目標はまず国内で4位に入ることです。そして来年は世界選手権に出場し、決勝に進出することです。

山田 大きな大会を控えて、今どのような心境ですか?

石川選手 今までの僕だったら、緊張して「どうしよう」というメンタルだったと思います。ただ今は、先日の世界選手権で決勝に進出したという経験から「あの舞台に立てたんだから大丈夫だろう」という自信があります。「自分なら大丈夫だろう」という気持ちです。

アレをフル回転するのがトランポリン

山田 石川選手が思うトランポリンの魅力とはどんなところでしょうか?

石川選手 一番の魅力は、非日常的な体験ができることです。日常で「飛んで、ふわふわする」という感覚は体験できないと思うので。そしてトランポリンは頭をフル回転する競技です。たとえばシンクロでは、飛んでいるときに横目でチラッと相手を見て、自分より高いか低いかという状況を判断しながら競技をします。またトランポリンが沈むときにバネがきしむ音がするのですが、その音を聞いて自分の動きのずれを確認します。0コンマ何秒の間に「ぐわーっ!」と、一気に思考するような世界なんです。

今後の夢

山田 世界の舞台で活躍される石川選手、今後の夢を教えてください。

石川選手 夢というか目標ですが、パリ五輪です。トランポリンは、2000年にオリンピック競技になったばかりでまだメダルの数も少なく、日本人でメダルを獲得した選手はいません。今の目標は、トランポリン競技で一番最初にメダルを獲得した日本人選手になることです。

山田 オリンピックの日本人初メダリストとして注目されたら、ご活躍の場も広がりますね。
石川選手、今日は大切な日が迫っているにも関わらず、貴重なお時間をいただいて本当にありがとうございました。

石川選手 ありがとうございました。

対談の感想

楽しくてたまらないトランポリンを挫折され、お母様への恩返しが浮かんだとのことですが、多くの経験を一緒に乗り越えたからこその強い絆を感じました。石川さんの想いが叶うよう、STEADYも応援しております!

石川 和さんが愛用中の製品はこちら!

トレーニングバンド ST103

負荷が色別にわかる5本セットで、リハビリから全身の本格的なトレーニングまでが可能。ストレッチやインナーマッスルを鍛えることにも最適です。トレーニング初心者でもわかりやすいトレーニング動画、持ち運びに便利な収納袋付き。

エクササイズバンド(強度4段階) ST108-114

ゴムの張力を使って効果的にストレッチ、インナーマッスルを鍛えることができます。強度を4種類から選べるため、筋トレやストレッチだけでなく、ウォーミングアップやヨガ、リハビリといった運動の目的に合わせて使用できます。

電動フォームローラー ST116

ケアしたい部分に本製品を当ててコロコロ転がすだけで簡単に筋膜リリースができます。
振動のパワーは5段階の切り替えが可能で、最大時は4,500回/分と業界トップクラスのパワーを実現しました。一定振動の他にリズム振動も選択でき、実際に手でツボ押しをされているような心地良さをより感じられます。

温冷ハンディガン ST133

振動の強さは3段階、温冷機能は6段階の調整が可能で、お風呂あがりのリラックスタイムからハードなトレーニング後の身体のケアにまで様々なシーンでお使いになれます。さらに5種類の形状のヘッドが付属しており、全身のあらゆる部位のストレッチをサポートします。

トランポリン ST134

バランス力や体力を向上させる全身運動が効率的にできるだけでなく、体幹を鍛えて姿勢を正しく整える効果が期待できます。
独自開発のスプリング「Power Flex」を32本組み込み、1本あたりの負担を減らしたほか、安心して使える耐荷重110kgのタフネス設計で高い耐久性を実現しました。

\4月20日まで/ 15%OFFクーポンGet

石川 和さんオススメの製品を15%OFFでご購入になれます。

■購入方法(2ステップでOK)
1.STEADY公式サイトSTEADY Magazine 特設ページにアクセスする
2.支払い画面でクーポンコード【yamato】を入力する

■クーポン対象製品

  1. トレーニングバンド:軽くて収納袋付きなので、持ち運びに最適
  2. エクササイズバンド(強度4段階):初めてでも安心のトレーニング動画付き
  3. 電動フォームローラー:トレーニング後の疲労回復に
  4. 温冷ハンディガン:7段階の温冷調節が可能
  5. トランポリン:体幹トレーニングと全身運動を効率的に楽しく
\石川 和さんをフォローする/
The following two tabs change content below.
アバター画像

宮本香奈

ロサンゼルス在住。ライティング歴15年以上。体育会系一家に生まれ育ち、スポーツは観るのもするのも大好き。フルマラソン完走9回。現在はウェルネス系ビジネスのマーケティングを担当している。著書に『妄想する力』(日経BP)がある。