本格的なボディメイクに取り組み数々の大会に出場しながら、自然体で飾らないキャラクターが多くの人を魅了するフィットネスモデルのMIWAさん。コミュニティ作りやイベント企画など、周りを巻き込んで盛り上げるのが得意なMIWAさんに、ボディメイクを継続するコツや自分を好きになる方法など、元気になれる秘訣について教えてもらった。
MIWA / フィットネスモデル・トレーナー・JBBFビキニフィットネス選手・イベントプランナー
日本ボディビル・フィットネス連盟主催大会をはじめとし、さまざまなフィットネス大会に出場するフィットネスモデル。イベント企画なども手がける。フォロワーが2万人を超えるInstagramでは、楽しみながら行うボディメイクの毎日を発信している。
この記事の目次
元彼を見返すために始めたボディメイク
山田 MIWAさんはフィットネスモデルとして様々な大会に出場されていますが、本格的にボディメイクを始められたきっかけについて教えてください。
MIWA 始めたきっかけは、元彼を見返すためです。
山田 そうなんですね!それは最高ですね。
MIWA 元彼がお尻フェチだったのですが、当時の私はガリガリでお尻もぺったんこで自分に自信が持てませんでした。
山田 そこで元彼を後悔させてやろうとボディメイクを始めたんですね。
MIWA 一泡吹かせてやろうと。ボディメイクを始めてからは、目標がないと自己満足で終わってしまうし、何が正しいかもわからないまま進んでしまうので、ひとつの指標として大会に出場してみることにしました。
山田 その目標はすごいですね。元彼さんからの反応はどうでしたか?
MIWA 当時は特に反応がなかったのですが、最近久しぶりに会う機会があり「マジですごいと思う」「リスペクトしてる」と言ってもらえました。
山田 嬉しいですね!「ざまあみろ」みたいな気持ちもありましたか。
MIWA 最初は元彼を見返したいという気持ちでしたが、途中から元彼のことはどうでもよくなっていました。誰かに評価されるというよりも、自分に自信をつけて自分で自分を好きになるという目標に変わったので、元彼のことは完全に忘れてしまっていたのです。
山田 いつの間にか「自分のために」に変わっていたんですね。すばらしい!
大会直前、これだけはしちゃだめ。
山田 STEADY Magazineの読者には、大会に興味のある方やすでに出場されている方もいらっしゃいます。MIWAさんが大会直前に気をつけていることはどんなことですか。
MIWA ストレスをためないことです。
山田 そのためにどのようなことを意識されていますか?
MIWA ネガティブになる要因を作らないことを意識しています。試合前はメンタルが敏感になっているので、他の選手、特にライバルになるような選手のアカウントを見てしまうと、自分と比較して不安やストレスを感じてしまうことがあります。そういうときはSNSから離れ、気持ちがアガるものを目にしたり、アゲてくれる人に会ったり、アガれる場所に行ったりするように心がけています。
山田 自己管理を徹底されていますね。とても大事なことだと思います。
筋トレで変わったのは、ボディよりも人生。
山田 他にも気をつけていることはありますか?
MIWA いかに楽しむかを考えることですかね。大会前は本当にしんどくて、夜中に起きてしまうほど空腹で極限状態なんですが、それをマイナスに捉えるのではなくて、どう楽しむ方向にもっていくかが大事だと思っています。
山田 極限状態を楽しむというのは、なかなかできることではないと思いますが、MIWAさんはもともとポジティブ思考なのですか?
MIWA いや、筋トレを始める前はすごくネガティブで、自信もなくて、不安になったらとことん落ち込むようなタイプでした。でも毎年大会に出ていると、しんどい時期はどうやっても変わらないということに気がついたんです。そうなると毎回「しんどいしんどい」と落ち込んでるのがすごくもったいないと感じるようになって、限られた厳しい期間を自分のプラスになるように過ごせたら、終わったときにも「いい時間だったな」と思えると。
山田 筋トレを通じて、ご自身が変わったということでしょうか。
MIWA 筋トレで人生はめちゃくちゃ変わりました。筋トレはハードで、特に大会前はしんどいですが、そういうときに1人でも楽しく過ごそうとしている人がいたら、みんなつられて楽しくなったりするじゃないですか。そんなムードメーカーみたいな存在になりたいです。
思わず笑ってしまうMIWAさんのSNSはとことん「自然体」
山田 MIWAさんのSNSはすごく自然体で見ている人が思わず笑ってしまうような発信が魅力的だと思います。どのような思いでSNSを始められたのでしょうか。
MIWA 始めた頃は、自分自身の筋トレ記録でした。でもありがたいことにだんだん応援してくださる人が増え、自分も誰かのモチベーションになれることに気がつきました。かっこよくてキレイな発信をするSNSはすでにたくさんあるので、私が思うボディメイク競技の魅力、たとえば人間の喜怒哀楽をむき出しにして全力で取り組む泥臭い部分を表現したいという思いがあります。
山田 一番意識しているのはどのようなことでしょうか。
MIWA しんどい部分もあるけれど、「それでも楽しい!」ということを伝えるために、キレイでない部分も全部見せたいと思っています。あとは自分が情報発信するだけでなく、相互にコミュニケーションができるように質問したり、あえて突っ込まれるように意識をしたり、「この人とつながっていたら、楽しく筋トレを続けられそう」と思われる存在になりたいです。
山田 等身大で魅力的で、すばらしいインフルエンサーですね。かっこいいです!
MIWA ありがとうございます。親しみやすさを感じてもらいたくて、かっこつける気はさらさらないので、近所の元気なお姉ちゃんぐらいに思ってくれたら嬉しいです。
MIWAさんは、最強のヴァンパイア説。
山田 MIWAさんは、沖縄移住をされていましたね。
MIWA スキューバダイビングの仕事をしている彼氏と結婚するつもりで沖縄に移住しましたが、同棲を解消して戻ってきました。大阪でわちゃわちゃ動いている自分の方が輝いていたと感じてしまい、沖縄での生活を一年半で終えましたが、今が一番幸せです。
山田 沖縄にいるMIWAさんと大阪にいるMIWAさんにはどんな違いがあったのですか?
MIWA 沖縄はすごくゆったりしていて、移動も車なので人と会う機会はあまり多くないのですが、大阪では基本的に移動はママチャリです。ボロボロのママチャリでどこにでも行くのですが、自転車移動だと途中で誰かに会ったり「ちょっとついでに寄るわ」みたいな機会があったりして、人に会えるチャンスが多く、自分はその方が好きだと気がつきました。
山田 人にエネルギーを与えつつ、人からもらっている部分もあるんですね。
MIWA 自分の感覚ではもらってばかりです。ヴァンパイアみたいな感じで、人から吸ってそれを蓄えています(笑)
山田 おもしろい!最強のヴァンパイアですね。
MIWAさんの今後の目標は?
山田 MIWAさんの今後の目標はありますか?
MIWA 明確な目標はありませんが、理想としては、台風の目のように自分が動くことでまわりの人たちをどんどん巻き込んで、みんなで楽しいことで盛り上がって一緒にアガっていけるようなコミュニティを作っていきたいです。
山田 もう達成されている気がします。
MIWA まだまだです。筋トレは個人競技で、トレーニングも一人ですることが多いです。もちろん一人で頑張る時間も大事ですが、人とつながって一緒に頑張る方がモチベーションも上がるし、落ちそうになったときに助けてもらえるはずです。そういう人たちが集まれるBARのようなコミュニティを作って、しんどいときや減量で苦しいときを乗り越えられる手助けをしたいと思っています。あと最近はイベントの企画にも力を入れています。
山田 素晴らしい目標ですね。
MIWA 自分が立派な人になりたいとか、すごい賞をとりたいとかいう思いはあまりなくて、自分がいることで誰かが喜んでくれたり、「あの時落ちかけたけれど助けられた」と言ってもらったりするのがすごく嬉しいので。そのためには自分が、ワンピースのルフィみたいになって、自分の船に色々な人たちを乗せて「皆で一緒に航海して行こうぜ」みたいな。もちろんイベントにしても大会にしても、自分一人の力では無理なので、いろんな力を持った人たちに「一緒にやろう」と言ってもらえるためにも、自分のスキルを磨いていいコミュニティを作れたらと思っています。
山田 具体的にどのようなスキルを磨こうと思われているのですか?
MIWA トレーナーとトレーニングに関するスキルはベースとして磨いていきたいですが、今の自分の強みは発信力でもあるので、WEBマーケティングの部分も強化していきたいです。投稿の内容や集客の方法など、フォロワー数を集めるよりも、困っている人たちに向けて彼らが必要としている情報がきちんと届くようなスキルを磨きたいです。
自分を好きになるためにできる唯一のこと
山田 最後にトレーニングをしている方や大会を目指してる方にメッセージをお願いします。
MIWA トレーニングをしていると、周りの人が気になったり、ライフスタイルが変わったりして不安定な時期もあると思いますが、何よりも自分らしく楽しむことを忘れずに頑張ってほしいなと思います。誰かや何かと比べるのではなく、今の自分が好きだと自分が思えるように、無理せず楽しんでほしいです。
山田 MIWAさんが今の自分が好きだと思えるようになったきっかけはありますか?フィットネスもそのひとつでしょうか。
MIWA 筋トレをして体が変わることも自分を好きになるきっかけにはなりましたが、自分らしく生きるだけで周りの人が応援してくれて、自然体でいる自分を受け入れてくれる人がたくさんいることを知ってからさらに自分のことを好きになりました。たまにはカッコつけたくなることもあると思いますが、自分らしく自然体でいるだけで愛される価値があるし、お尻ぺったんこだったあの頃の私も今では魅力的だと思えます。ボディメイクは、とにかく自分らしく楽しんでほしいと思います。
山田 自分が楽しむのは一番大切なことですよね。こんなに素敵な方とSNSで出会えたことが幸せです。
MIWA いえいえ、私は普通の近所のお姉ちゃんです。
山田 そんなMIWAさんが大好きです。
MIWA ありがとうございます!
山田 これからも応援しています。今日はありがとうございました。
対談の感想
元彼を見返すためにボディメイクを始めたというMIWAさん。その飾らないキャラクターとエネルギッシュな姿に励まされました。これからも一緒にフィットネス業界を盛り上げていきましょう!
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懸垂マシン ST115
懸垂(チンニング)はもちろん、プッシュアップ、ディップス、レッグレイズなどマルチに鍛えることができます。本格的な筋力アップトレーニングはもちろん、ぶら下がるだけで健康ストレッチになるので、ご家族全員で使用できます。膝や腰への負担も少ないので、ダイエットやリハビリにも最適です。
懸垂アシストチューブ ST122
最大70kgの力で懸垂を補助するアシストチューブです。チューブの本数を増減させることで3段階(約70kg/47kg/24kg)のアシスト強度調整が可能です。また、懸垂動作の補助だけでなく、全身を鍛える高強度のトレーニングギアとしてもお使いいただけます。収納袋付きなので持ち運びにも便利です。
トレーニングベンチ(アドバンスモデル) ST123
力が入りやすい背骨のカーブにパッド面を沿わせる独自構造の【Back Protection】は、安定した正しい姿勢でのトレーニングをサポートするだけでなく、不要な力が入ることによるけがも抑制します。幅広い角度調節が可能で、別売りのチューブやダンベルと一緒に使えばわずか約1畳分のスペースでマルチなトレーニングが可能です。
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宮本香奈
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